マーケティング力を遺憾なく発揮
日本アクセスは1月23~24日、インテックス大阪で「春季Food Convention 2025」を開催。引き続き「変革と挑戦」をテーマに掲げた。今年も西日本会場からスタートし、全国で新商品の魅力訴求やマーケティング力を生かした情報発信を行う。
西日本会場では508社(ドライ124、菓子43、アイス23、冷食61、和日配58、洋日配63、乳製品14、生鮮デリカ122)が出展、得意先約7400人が来場した模様。
今回もマーケティング部による情報発信に注目が集まった。「トレンド予測」では性別・年代別・エリア別などを横軸に、ID―POSデータ等で分析可能な個性などの縦軸を加えて購入率を上げる取組みを提案。「Retail Solution」では季節の後ろ倒し傾向を受けて「新・五季時代(春・夏・猛暑・秋・冬)」を夏の長期化という切り口で説明。また全社で注力する「朝食向上委員会(仮)」では約1.7兆円の潜在需要掘り起こしを、賛同するメーカーとともに取り組んでいることを訴求。これらマーケティング4ブースを一気通貫で展示し、同社の強みを遺憾なく発揮した。
「新商品グランプリ2025春夏」では前回から10品増となる79品を一挙に紹介。消費者に最も伝わりやすい、新商品による売り場活性を各メーカーの試食を通して提案。また月間約20万人のユーザーを誇る公式TikTokの活用も紹介した。
フローズンコーナーでは同社と吉本興業が直接契約したコラボ商品「吉たこ」をアピール。よしもと芸人が本気で焼いているたこ焼屋・吉たこの芸人考案メニュー売れ筋ナンバーワンの「塩こんぶマヨ」を商品化、4月から販売するもの。今後、全温度帯でコラボ商品を開発する。展示会にはダブルヒガシ、Span!が駆け付け「よしもとお笑いステージ」を行った。このほか昨年名古屋で開催した「チン!するレストラン」企画の反響と成功の秘訣、今年の北海道開催(11~12月、サッポロファクトリーホール)の予告を紹介。
西日本企画では「フローズンマーケット」に注力。約1600品目を集め、リーチイン、平台45台を使って全国各地の特長的な商品を有するメーカーの商品を中心に展開。冷凍駅弁や百貨店・デパ地下ブランド、ご当地アイス、ラーメン屋冷食などを紹介した。「集めてみました!」では涼味つゆ、涼味和菓子、どら焼きなど全国のこだわり商品を紹介。「だしって、丁寧だ!」では若手メンバーが考えた、若者にも受け入れられる乾物提案を紹介。「だしバター」「だしサーバー」「日本酒のだし割り」など興味深い提案が目を引いた。
同社では新商品や吉本興業、あるいは菓子類でのスターウォーズとのコラボ企画などが来店動機につながり、ひいては買い上げ点数の向上を実現すると期待を寄せる。
なお、1月30~31日には東日本会場(パシフィコ横浜)でも開催。520社(クロスカテゴリー20、ドライ154、アイス20、冷凍食品38、和日配123、洋日配45、乳製品17、生鮮デリカ103)が出展し、来場者は1万2,400人の見込み。
西日本会場と同様の提案を行ったほか、東日本企画として「離島プロジェクト」ブースを設けた。同プロジェクトは、一般社団法人離島振興地方創生協会の理念に賛同し、離島や地方における生産者の育成と商品開発援助、都市量販店への卸機能を担うべく開始。ブースでは、長崎県の壱岐・対馬・五島列島から25社が出展して、五島手延うどん、焼酎、水産加工品、壱岐黄金(じゃがいも)、レモングラスハーブなど離島ならではの豊かな自然と長い歴史に育まれた魅力的な特産品を紹介した。
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