英国オカドの最新技術駆使
イオンネクストは、オンラインマーケット「Green Beans(グリーンビーンズ)」を今夏スタートする。2019年11月にイオンと提携した英国のOcadoグループと共に最新デジタル技術と機能を活用した新たな買い物体験を提供する。
4月4日にはイオンの吉田昭夫社長、イオンネクストのバラット・ルパーニ社長、野澤知広副社長兼イオンネクストデリバリー社長、太田正道副社長による新サービス発表会が都内で行われた。
「Green Beans(グリーンビーンズ)」のコンセプトは、〝買い物を変える。毎日を変える。〟。2021年から千葉市緑区誉田町で進めてきたイオン初の顧客フルフィルメントセンター(略称:CFC)が完成し、最先端のAIとロボティクス機能によるサービスを開始する。事前登録特典(4月4日~5月31日)として、初回購入金額から3千円割引となるクーポンも用意した。
取り扱いアイテムは消費者のまとめ買いニーズに応える最大5万アイテム(非食品含む)。一般的な店舗の2倍以上で、既存のネットスーパーを大幅に上回る。冷凍食品については2千アイテムと最大規模を誇る。
さらにAIを活用したスマートカート機能が注目。過去の購入履歴から、次回訪問時には事前にAIが予測したおすすめ商品をクリック一つでカートインする。お気に入りレシピに必要な商品が簡単に選べる機能や、優れた検索機能も搭載。購入は14日前から可能でライフスタイルに合わせた自由な買い物が可能だ。
配送は誉田CFCをハブとし中継拠点(スポーク)を設け、新設したイオンネクストデリバリーによって、東京都、千葉県、神奈川県の一部地域から段階的に開始し、1年をめどに東京23区全域(700万世帯超)まで拡大する計画。配送時間は7時~23時までの1時間単位。配送料は税込330~550円を想定。カスタマーサービスセンターも365日、配送時間帯の前後30分まで対応し、サポート体制も充実する。また配送を担当するのは自社の専任スタッフ。接客と品質管理面で徹底した教育を受けている。
高い生鮮品質も特徴。産地から玄関先までの温度管理を徹底することで、野菜(対象商品)は1週間の鮮度を保証。さらに品質保証期限やアレルゲン、栄養成分情報も満載となっている。
誉田CFC(約7.3万㎡)では温度帯でのリアルタイム商品管理を実現。優れたピッキング機能(ロボット千台以上)はわずか6分で50点以上を仕分けする。また八王子に2拠点目となるCFC開設を準備中で、首都圏における3拠点目の検討も進めている。イオンネクストの太田副社長は既存のネットスーパーとは客層が異なる点を強調し、「継続率」と「バスケットボリューム」が収益の鍵となる考えを示した。
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