全国2万店にポスター・ステッカー
「人生には、飲食店がいる。」。サントリーグループが11月から発信する、飲食店応援メッセージが大きな反響を得ている。コロナ禍で足が遠のいてしまった飲食店や居酒屋だが、そこでしか得られない温もりある場面、思いを発信することで改めてその価値や魅力を伝えている。
メッセージが大きく書かれた広告を新聞、バス停、交通機関などで掲載し、全国約2万の飲食店・酒販店ではポスター・ステッカーを展開する。苦境に立つ飲食店から「本当にありがたい」という声だけでなく、SNSには一般生活者から「全飲食関係者の思いを代弁している」という声が多数寄せられている。
さらに12月23日からは活動を後押しする、新テレビCM「人生には、飲食店がいる。『不思議な場所』」篇=写真=をオンエア。吉高由里子と時代を超えて愛される23本の映画作品の飲食店シーンで構成され、〝人と人のつながり〟を描く。
サントリーコミュニケーションズの水谷徹社長は、オンエア初日のオンライン会見で「飲食店は食事だけでなく、人と人とのコミュニケーションにとって大切な場所」と強調した。飲食店は食文化を守り育てるためになくてはならない存在であり、酒類や飲料の提供を通じて成長してきたサントリーにとってもなくてはならい存在だ。昨秋から人出も増え、飲食店の客足も戻りつつあるが厳しさに変わりはなく、オミクロン株の感染状況も気になる。
「飲食店に寄り添った活動を続け、励まし合い日本を元気にしたい」。かつての賑わいを取り戻す取り組みとして、水谷社長の決意は固い。
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