有村架純が一新した「お~いお茶」のおいしさに驚嘆
伊藤園は「お~いお茶」の戦略発表会を4月28日に開催。これまで積み重ねてきた〝お茶の可能性〟を「おいしさ・すこやかさ(健康性)・たのしさ(コミュニケーション・文化など)」の3つの価値に分類し、それぞれの価値に沿った開発や取り組みを進める。
おいしさについては「お~いお茶 緑茶」をリニューアル。5月17日発売と同時に、テレビCMも3000GRPを投入する。原料茶葉は、土づくりからこだわった専用茶畑で育成。JGAP認証の専用茶葉「鮮度茶葉」を使用し、天候にも恵まれた新茶葉をブレンドした。広がる香りと心地よい後口が特長。また、専用茶畑でDREAMS COME TRUEのオンラインフェス(消費者キャンペーンで招待)も行う。
同社では産地から加工までの各工程でおいしさを追求。茶葉の品質維持と茶農家の安定経営を目的とした産地育成事業は45年目を迎え、2000ha超の面積まで拡大。茶の飲用形態は抹茶や急須で飲むほか、ティーバッグ、インスタント、飲料と生活スタイルやシーンに合わせて展開することから、それぞれの形態に合う茶葉育成や商品開発に今後も注力する。
健康提案ではカテキンやテアニンなど茶の主要成分が持つ機能性を、中央研究所を主体に外部機関などと連携しながら研究・発表を行う。伊藤園共同研究公募制度の展開による茶カテキン研究の支援のほか、5月20日には健康フォーラムも開催予定。
楽しさを啓発する取り組みでは、社内資格(厚労省認定)ティーテイスターを保持する社員が、昨年はセミナーや大茶会などを46回実施、65万人との接点を得た。今年はオンラインミーティングなどデジタルツールを活用し、特に若年層に向けてその魅力を伝える。「とどく!新茶のチカラ」(仮称)では、とれたての新茶の生茶葉を参加者の自宅に届け、茶葉を作るオンラインワークショップを5月下旬に行う。生産者やティーテイスターのレクチャーを受けながら、オリジナル茶葉作りが体験できる。
「お~いお茶」は3年連続でギネス世界記録の認定を受けており、世界で最も売れている緑茶ブランド。さらに昨年は一般流通に向けたリーフの販売でも過去最高実績となった。新茶の季節に2年連続で緊急事態宣言が発令され、苦慮する生産者支援の意味でも拡販に注力する。
また、環境対策も積極推進。今年はホット専用商材でボトルtoボトルのリサイクル事業を進めるほか、「お~いお茶 緑茶 ラベルレス」を5月17日から新発売。同時に280mlの「緑茶」「ほうじ茶」ではキャップ・ボトルを軽量化。ラベルは胴部分のみにして軽量化・薄肉化を実現し、プラスチック使用量を約11%削減(年間130t減)する。
こうした取り組みのほか、マーケティング本部・志田光正本部長は、多様な飲用シーンに提案すべく「ドリンクだけでなくリーフ、ティーバッグトータルで顧客との接点を作る」とした施策を進める方針だ。
また、トークセッションに登場した有村架純さんは「お~いお茶」のリニューアル前と後を飲み比べ、新商品は「全く違う味。まろやかでゴクゴク飲める。香りも違う」と驚嘆の声を上げた。
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