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「食品開発展2020」3日間で2.1万人が来場

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機能性表示食品素材や大豆由来製品に注目集まる

食品分野における研究開発・製造技術者向けの専門展示会「食品開発展2020」が11月16~18日まで東京ビッグサイトで開催され、3日間で2万1283人が来場した。

今年31回目の開催を迎えた「食品開発展」。健康素材を集めた「ヘルスイングリディエンツジャパン(Hi Japan)」、美味しさに関わる素材・技術を集めた「フード・テイストジャパン(FiT Japan)」、分析・計測、衛生資材、製造技術を集めた「セーフティ&テクノロジー(S-tec Japan)」に加え、フードロス削減のための「フードロングライフジャパン(LLj)」が今回新たに加わり、4展での複合展示会に400社が出展。

新型コロナウイルス感染症の影響により、出展社数・来場者数は昨年を大きく下回った。しかし、健康志向のさらなる高まりやコロナ対策としての免疫力アップを図る人の増加により市場が急速拡大している。国内外における研究開発や製造販売の状況を積極的に発信する出展社、最新情報を入手しようとする来場者ともに同展示会への期待度は高く、会場では各所で商談が行われていた。

来年は、東京ビッグサイトで10月6日~8日に開催。今回同様の4展に加え、「発行素材パビリオン」「ニュートリコスメパビリオン」「高たん白食品開発サポートゾーン」「新・食料資源コーナー」が新設される予定で、5万人の来場者を見込んでいる。

【注目企業①】キユーピー
発酵由来の食品用ヒアルロン酸と酢酸菌を紹介。
保水性が高く化粧品などに多用されるが、もともとは体内各所に多く存在する。サプリメントなどで摂取することにより「内側から保水力を高める」ことを紹介した。
また、研究成果として酢酸菌と乳酸菌による高い相乗効果が判明しており、今後積極的に「菌活」を広めていく。

【注目企業②】日本製粉
機能性表示対応素材として「セラミド」「アマニ油」「オリーブ果実マスリン酸」などを紹介。
注目素材は「アマニリグナン」で、コレステロール比改善について現在機能性表示を届出中。アマニを原料にしてリグナンを高濃度(40%)に取り出した粉末素材で、健康食品から加工食品まで幅広く使用できる。研究によりコレステロール値と肝機能マーカーの低下が認められ、女性ホルモン様作用や脂質代謝改善などが報告されている。

【注目企業③】明治フードマテリア
世界初の機能性オリゴ糖「メイオリゴ(フラクトオリゴ糖)」など機能性食品素材を中心に、アントシアニンが豊富な「明治カシスポリフェノールAC10」や取扱量国内ナンバーワンの「黒糖」などを紹介。整腸機能のあるオリゴ糖は近年の“腸活”ブームにより、大注目素材のひとつ。

【注目企業④】森永製菓
機能性表示食品素材の「パセノール」を紹介。パセノールはポリフェノールの一種で、南国の太陽を十分に浴びたパッションフルーツ種子に含まれるピセアタンノールが活性成分。特許技術で抽出し、含有量はブドウの約7000倍。この“パッションフルーツ種子に含まれる”を発見したのが森永製菓で、肌の弾力維持や脂肪消費を高める効果がある。

【注目企業⑤】森永生科学研究所
食物アレルゲン検査キット「ナノトラップ」シリーズを紹介。顧客から「同一キットで全種類検査できるものがほしい」との強い要望を受け、新たに開発された「ナノトラップEasy」には、落花生とそばキットが加わり、表示義務項目すべての検査が可能となった。誰でも、容易に検査できるのも同シリーズの特長。

【注目企業⑥】ハナマルキ
万能調味料「液体塩こうじ」の業務用向け商品を紹介。塩こうじに含まれる栄養成分として、タンパク質分解酵素であるプロテアーゼやビタミンB群・必須アミノ酸・GABAのはたらきによる4大効果「旨味アップ」「保水」「軟化」「マスキング」を詳細に説明。家庭向けではあまり詳しく説明されないので、その効果の高さに驚く人も。

【注目企業⑦】キッコーマン食品
トマトケチャップでおなじみのリコピン効果と、素材の風味を活かす天然のうま味調味料「発酵うまみ調味料」、大豆・大麦・黒ゴマ・玄米・キヌアを配合した「製パン用 五穀で健康」を紹介。注目の商品は、米本来の優しい甘さが引き出されたアレルゲンフリーの天然甘味原料「ライスミルク」。デンプンすべてがブドウ糖とオリゴ糖に酵素分解しているからで、菓子・製パンなどの材料に最適。

【注目企業⑧】不二製油
今年一番の注目素材「大豆ミート」に代表される、さまざまな種類の大豆タンパク商品を紹介。粉末・パフ・フレーク・ブロックなど種類が多く、栄養価も高いのでパン・総菜からデザートまで幅広い料理に使える調理素材。会期中の3日間、ブースは常に人だかりができていた。

【注目企業⑨】日本ハム
疲労感軽減機能や運動持久力向上の研究が盛んに行われ、性表示食品素材として今年9月に届出受理された「イミダゾールジペプチド素材」が注目を集めていた。豚由来コンドロイチン硫酸素材は、コンソメスープとしてサンプリング。

【注目企業⑩】丸大食品
認知症予防効果が期待されている国産鶏むね肉由来のプラズマローゲン「プラズマックス」。プラズマローゲンは細胞の主成分であるリン脂質の一種で、体内では抗酸化作用や多価不飽和脂肪酸(DHAなど)の貯蔵庫としての役割を果たしている。脳や心臓などに多く存在するが年齢とともに減少。しかし、食品として摂取することで維持増加される。アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβの蓄積を抑制し、学習記憶能力が向上する。

【注目企業⑪】マルハニチロ
多種多様なフリーズドライや乾燥食品を展示し、缶詰・魚食品の企業イメージを一掃。現在、国内外の計4工場で150種類以上の乾燥食品を製造しており、そのほぼ100%がNB品などの受託によるもの。フリーズドライは常備食品のみならず、備蓄や非常用、アウトドアなど用途はさまざま。市場は年々拡大しており、OEM製造メーカーとしてアピール。

【注目企業⑫】味の素
3種類のアミノ酸ミックス素材を紹介。「Amino L40」は筋タンパクの合成を促す必須アミノ酸“ロイシン”を多く配合し、筋量・筋力アップする。必須アミノ酸“ヒスチジン”配合の「Amino HB」は、脳内ヒスタミンを合成して疲労感を軽減する。非必須アミノ酸のアルギニンとグルタミン酸塩を配合した「Amino A&G」は、胃の運動機能を改善することで食欲を改善する。

【注目企業⑬】IHM
丸大食品の「プラズマックス」を、細胞試験やヒト臨床試験の効果検証結果を中心に紹介することで、有用性をアピールした。

「食品開発展2020」公式サイト
https://www.hijapan.info/

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