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海産物の魅力発信で水中ドローン/NPO法人佐田岬ツーリズム協会

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苦境の生産者が通販に挑む

海士のサザエ収穫を水中ドローンで撮影

新型コロナの影響が日本中に広がり、生産者が多大な苦難を強いられている。外出自粛で外食・旅行需要が低迷し、農水畜産物も販売する手立てが絶たれた。行政のサポートでも補いきれず、とにかく産品を売る場所の確保が急務だ。

最も将来性があるのは通販などの直売だが、まずは産品の魅力をいかに消費者に伝えるかが大きな課題。近年、拡散力があるWEBやSNSでの配信が活発だが、今後は高性能化も進むドローンの映像体験が魅力向上への大きな一手となりそうだ。

収穫の映像

食べ応えあるサザエが自宅から購入できる

愛媛県のNPO法人 佐田岬ツーリズム協会らは7月、四国の観光と食の窮状を救うべく、ZOOM上で四国の食やレジャー体験ができるイベントを開催した。そこで大活躍したのが水中ドローンだ。三崎漁業協同組合(愛媛)が協力し、地元で名物の海士(あまし)のサザエ収穫の様子をドローンでライブ配信。視聴者からはサザエの魅力が分かりやすく伝えられるため、素潜りの気分が味わえると好評だった。

同組合では新型コロナの影響で飲食店や観光客向けサザエの販売が大きく減少。外食・旅行需要の低迷で、せっかく潜って獲っても通常価格の半値でも売れない危機的状況にあるという。そこで7月から一般消費者向けの通販を開始し、1㎏(8~10個)1100円で販売を開始している。今後は今回のイベントで手応えを得たため、漁協と消費者をZOOMでつなぐオンライン買い物ツアーなども計画している。

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