春夏新商品は担々系メニューを拡充
日清食品冷凍は2019年春夏新製品発表会を2月8日に東京本社で開催。山下健一マーケティング部長=写真=が市場環境を踏まえた今春の商品戦略を説明した。
冷凍食品市場(4―12月/同社推計)は前年同期比99.9%の推移に対して同社は約107%と好調。同社のカテゴリー別実績はラーメンが約125%(市場114.5%)、弁当タイプ除くパスタは約104%(同106%)、和風麺は約90%(同100.6%)、弁当タイプ除く焼そばは約133%(同102.6%)、米飯は約117%(同102.3%)、スナックは約108%(同104.5%)。
好調な商品は「冷凍日清中華 汁なし担々麺大盛り」が約150%で冷凍ラーメンカテゴリー№1商品となったほか、「冷凍日清具多 辣椒担々麺」が約110%、「冷凍日清スパ王プレミアム」シリーズは約110%、「冷凍日清もちっと生パスタ」シリーズは約105%、「冷凍日清中華 上海焼そば大盛り」は約170%。
調理冷凍食品市場の2018年度着地見通しについては前年比101%の5277億円、麺類が105%の1054億円で全体を牽引すると推計。
2019年度マーケティング戦略は、冷凍食品の喫食体験加速に取り組む。スパ王プレミアムや日清中華(汁なし)など定番ブランドからの情報発信と、マー活などトレンドを取り入れた商品開発を行う。発売は3月1日から(増量品は4月1日)。商品価格は全てオープン。
伸長が続く汁なし麺「冷凍日清中華」ブランドを強化する。話題の〝マー活〟ブームに対して、シビ辛の新メニュー「同 麻婆焼そば 大盛り」330gを新発売。麻婆焼そばの発祥はまかない飯と言われる。甜麺醤の深いコクと山椒の爽快なシビれ、唐辛子が後をひく辛みの〝特製花椒パック〟で仕上げる。たっぷり110gの特製麻婆あんとちぢれ麺との食べ応え満点。具材は肉みそ、豆腐、ネギ入り。
さらに〝シビ辛〟関連の販促プロモーションの第1弾を展開。「冷凍日清中華 汁なし担々麺 大盛り 別添スパイス増量品」351gを4月1日から数量限定で発売。花椒入り唐辛子パックの内容量を2倍に。パッケージではビールとの相性を訴求。さらに夏、冬の展開も予定する。
また、「冷凍日清推し麺!」シリーズ夏の一推しメニューが好評だったことから、「同 麺屋一燈 濃厚魚介つけ麺」366g(麺300g)を再発売。
パスタのテーマは「スパ王プレミアム、スパ王BIGの新メニューで市場を活性化」。昨秋は定番のたらこメニューの改良から各商品とも大きな成果を上げた。また、スパ王プレミアムは昨春の「しらすのペペロンチーノ」が好評だったことから、今春は女性層から高い人気の〝そら豆〟がたっぷり入った「冷凍日清スパ王プレミアム そら豆のペペロンチーノ」295gを新発売。
さらに昨秋のたらこに続き、今春は〝ナポリタン〟の革新に取り組む。ナポリタン市場は直近4年間で減少傾向を示し、消費者の声を調査すると「ソースの少なさ」「麺のやわらかさ」に対する不満が見られた。そこで「冷凍日清スパ王プレミアム ナポリタン」292gと、「冷凍日清スパ王BIG ナポリタン 大盛り」370gはもっちり麺と濃厚ソースでリニューアルした。
「冷凍日清スパ王プレミアム スパ王BIG」シリーズでは人気メニューの商品化が好評。昨年秋のチキンカレーソースに続き、今春はツナマヨに着目。「同 ツナマヨコーン 大盛り」350gを新発売する。この他、年々伸長が続く〝名古屋飯〟「冷凍日清 ヨコイの元祖あんかけスパゲッティ」342gをリニューアル。店舗で提供されている具材に近い構成に変更した。
和風麺と米飯では食のトレンドでアプローチ。いま話題の〝マー活〟を切り口とした和の担々麺「冷凍 日清のどん兵衛 汁なし担々うどん」295gを新発売。ソースがよく絡む平打麺に濃厚だれ、別添の和山椒入り唐辛子パックをかける。具材は牛豚ミンチとタケノコ、ザーサイ、チンゲン菜入り。米飯では担々の炒飯「冷凍 日清 旨辛担々炒飯」400gを新発売。豚肉の旨みと後をひく辛さが特徴。豆板醤と麻辣醤の旨みにねり胡麻を隠し味に使った。具材は豚ひき肉とたまご、唐辛子、花椒入り。
惣菜では好調なビストロコロッケに新商品「冷凍日清のビストロコロッケ 薫る!スモークベーコンコロッケ」150g(6個入り)を発売。ホクホク北海道産じゃがいもにスモーク感のあるベーコンの旨み。2度付けしたサクサク食感の衣が抜群。同時に既存の「同 濃厚!チーズコロッケ」はパッケージ変更した。
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