専門性高い提案や期待の輸入食品などを紹介
旭食品は1月22~23日、高知ぢばさんセンターで〝新しい食品問屋のカタチ〟をテーマに「フードランド2025」を開催。2日間で得意先約1600人が来場した。
出展企業は昨年から22社増加し477社(ドライ177、菓子35、酒類25、チルド38、市販冷食19、業務用30、地域メーカー95〈推奨地域企業86+高知家うまいもの大賞受賞企業9〉、屋外試食コーナー12など)で、それぞれの商品の魅力を訴求。特に注力する地域メーカーは前回から11社増加。
同社は「さがす・つくる・はこぶ・うる」という問屋機能の進化・拡大に加え、昨年から「まなぶ」ことにも注力。今回の展示会では目玉企画「特戦隊 お茶」として中四国地区推奨の棚割りを提案。昨年、茶カテゴリーの担当者7人が茶の検定試験に合格。担当者の専門性を高めることで新規帳合の獲得に成功した。今後、みそや乾物でも同様の取組みを進める方針。
また、コロナ禍で休止していた屋外試食コーナーを、得意先のニーズに対応して復活。メーカー12社のキッチンカーや屋台が勢ぞろいした。同コーナーでは第六事業プロジェクト本部によるマグロの解体ショーも実施。「食育」「文化発信」、グループ企業のドライ食品とのクロス提案「関連販売」の3つの切り口で訴求。多くの人で賑わう人気企画となった。
関連企業では昨年7月から子会社となった、輸入食品の卸売企業・イマイの商品群が目を引いた。都道府県別の外国人人口マップを有する同社では、国内のどのエリアでどの国の商品販売が効果的かを把握しており、展示会ではベトナム、フィリピン、ブラジルの商品群を紹介。最もウエートが高いのはベトナム食材で、同国を代表するスイートチリソースが売れ筋。当初は在日ベトナム人に売れていたが、近年は日本人の需要も高まっており、今年はミニサイズを発売する。同社ラインアップは輸入食材の専門店からの引き合いが多かったが、最近は一般スーパーのアジアフェアで採用されることも増え、フェアで実績を上げた商品の定番化率も高まっている。
このほか前年比2倍超で伸長中の「ゆず胡椒塩ぽん酢」を有する旭フレッシュの商品群やフーデムが昨年12月に発売した期待の新商品「クリームミニサンドビスケットBOX/大袋」などを紹介。また大倉によるメーカーコラボ提案「カツオタタキ麦わら焼き(極洋)」「韓国風創作いなり(みすずコーポレーション)」は人垣が絶えない人気を示した。
●12月累計は堅調推移
同社の4~12月実績は売上高前年比104.5%、粗利103.7、販管費104.4%で予算並みの推移。経常利益は計画を上回っているが、残る1~3月で人件費、物流費の上昇をいかにコントロールするかが課題。一方でグループ力の強化、特に輸入食品の販売には期待を寄せる。
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