海苔偉人生誕地で「四ツ谷海苔まつり」開催／海苔で健康推進委員会関東ブロック

作りたての「磯部焼き」無料配布に長蛇の列

10月7日(2日目)に「磯部焼き」無料配布を行った
フォーリンデブはっしーさん、りんか＆あんなちゃん、ピノリくん

海苔商社・海苔加工メーカーなどで構成する「海苔で健康推進委員会」の関東ブロック（ブロック長：有限会社中川海苔店斉藤徹社長）が“海苔の健康効果”などをＰＲするため、第1回「四ツ谷海苔まつり」を10月6～7日に開催した。

四ツ谷駅にほど近い「四ツ谷まうまう」を会場に、作りたての「磯部焼き」無料配布や「特選海苔」「便利グッズ」の即売会、パネル展示、海苔ガチャなど、子どもから高齢者まで楽しめる取り組みが多数用意され、期日中の会場は常に大盛況。
食育マイスターの生井理恵さんによる「親子でデコ磯部巻き体験教室」も好評だった。

主催者である海苔で健康推進委員会関東ブロックでは今後以降も「四ツ谷海苔まつり」を継続開催する計画。
特に大好評だった「海苔の即売会」については、来年は会員メーカーらの出店なども検討する。

■知ってほしい！海苔のおいしいヒミツと健康効果
日本国内で「海苔」（板海苔全型約19cm×21cm」は年間約48億枚も生産されており、1人あたり1年間で40～50枚食べている計算。
その多くは養殖されたもので全体の約49％が九州産、約16％が東日本産（仙台湾・東京湾・伊勢湾・三河湾）、約36％が瀬戸内産となっており、収穫時期は11～4月頃まで。
ちなみに「海苔養殖業発祥の地」は東京大森である。

また、海苔は「何と一緒に食べてもおいしくなる」と言われるが、そのヒミツは複数のうま味成分による“相乗効果”にある。
昆布のうま味であるグルタミン酸、干しいたけのうま味であるグアニル酸、カツオのうま味であるイノシン酸のすべてが入った“合わせだし”のような、強いうま味が感じられる。

さらに健康効果にも着目！
海苔は「海の野菜」といわれるように、ビタミン・ミネラル・食物繊維・鉄分・カルシウムなど、さまざまな栄養素をたっぷり含む健康食品。1日2枚の海苔を食べることで毎日の必要量が確保できる栄養素もある。

しかし…昨今では気候変動や漁師の減少などにより、昨シーズンの海苔の収穫は過去51年で最低に。特に「日本一の養殖海苔の産地」と言われていた佐賀・有明海では、生産量が前年の半分以下になるなど、深刻な事態に。
加えて原油高騰などのコスト高も相まって価格改定を余儀なくされ、日本人の大切な食文化である「海苔」が危機的な状況に陥りつつある。

■「四ツ谷海苔まつり」で作りたての磯部焼き1000個を無料配布
海苔業界を盛り上げようと「海苔で健康推進委員会」関東ブロックでは、海苔養殖を成功させた「海苔の偉人近江屋甚兵衛」生誕地である四ツ谷で、第1回「四ツ谷海苔まつり」を開催。

さまざまな取り組みを用意する中、特に人気だったのが、作りたて「磯部焼き」の無料配布。
全国餅工業協同組合と醤油ＰＲ協議会の協力の下、炭火で焼いた切り餅に特選醤油を付け、パリッとした海苔を巻いた「磯部焼き」を用意。

2日目(10月7日)にはグルメエンターテイナー・フォーリンデブはっしーさんと双子インフルエンサーのりんか＆あんなちゃんも加わり、目の前で次々に作られていく出来立ての磯部焼きを並ぶ人々に振舞った。当初は2日間で1000個を予定していたが、2日目に並ぶ人が多く時おり長蛇の列もでき、最終的に予定を大きく上回る数を配布することになった。

また、無料配布の「磯部焼き」に使用したものと同じ特選海苔を廉価販売したところ早々に完売。追加販売の海苔も完売し残念がる声が多く、日本人の海苔好きを改めて感じさせられた。
「海苔の卓上保存容器」「手まきごはん専用スプーン」などの便利グッズ販売も好評だった。

誰でも参加できる「海苔ガチャ」はハズレなし。金色カプセルに入った1等の「高級海苔」を目指して老若男女がチャレンジ。海苔柄マスキングテープなどのレアアイテムも入っており、大いに盛り上がった。

■親子でつくる「磯部巻き」体験教室
野菜ソムリエで食育マイスターの生井理恵さんが講師をとなり、2種類の「ベジデコ磯部巻き」を親子で作る体験教室を7日に開催。

1つ目は、家庭でも簡単に作れる「チーズかまぼこと魚肉ソーセージのデコ磯部巻き」で、切ると断面がピンク色のお花柄に。
2つ目は「蕎麦とアボガド、カニカマのベジ磯部巻き」で、見た目が美しくヘルシー。麺つゆなど和風だれだけでなく、マヨネーズやドレッシングを付けて食べるのもお勧め。
「海苔を使えば、身近な食べ物で色々な柄や味わいのデコ磯部巻きが作れますよ」と生井講師。