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ノンアル事業を加速/サントリー

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飲食店向けにベース飲料

常設店「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」

福本部長㊨と開発担当者の宮嶋麻由氏

ノンアルコール飲料を〝アルコール0・00%のお酒〟と位置付けるサントリーは、飲食店向けの新商品〝ベースのノンアル〟「ZEROPPA(ゼロッパ)」(500mlPET、400円)を9月16日から発売する。ノンアル市場が拡大するなか、飲食店での新たなメニュー提案を展開する。

同社は、これまで2010年に「オールフリー」小瓶、19年に同樽詰を手がけるなど飲食店でのノンアル飲料の飲用機会創出を手がけ、現在では、飲食店だけでなくゴルフ場や温浴施設など約5・7万店で同社ノンアル飲料が取り扱われている。

一方、ノンアル飲料を取り扱う飲食店であっても、メニューにはビールテイストのみなど種類が限られ選ぶ楽しみが少なかったり、種類を増やすと保管が困難といったことが課題だった。

そこで、今回「ゼロッパ」を開発。厳選した香り高い焼酎、ウイスキーを蒸留しアルコール分を取り除いた「焼酎エキス」「ウイスキーエキス」をブレンドすることで、まるでお酒のような複雑な味わいと、余韻が楽しめ、これ1本あれば様々な清涼飲料と割ることで、多彩で本格的なノンアルメニューの提供が可能になる。初年度1千店舗、中長期的には5千店舗での導入を目指す。

7月8日に都内で発表会を開き、ビール・RTD本部ノンアル部の福本匡志部長は「ノンアルはお酒の代替ではなく、楽しいときの積極的な選択肢にしていきたい」と説明。今上期においても、「攻めのノンアルしちゃおっか。」をテーマにしたコミュニケーションやサワーテイスト「オールフリー クリア」の発売、全国での試飲会、サンプリングを実施し、消費者からは「ノンアル飲料を、もっと気軽に飲んでみたくなった」などポジティブな意見が多く寄せられ手応えをつかむ。

さらに下期は、〝楽しいときの前向きなノンアル〟を象徴する一つの接点として、飲食店でのおいしく楽しいノンアル体験拡大に取り組む。

その第一弾としてノンアル飲料の常設コンセプトショップ「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」を7月18日から東京タワーフットタウンビル(東京都港区)にオープン。「ゼロッパ」を炭酸で割った「ゼロよいサワー」(税込500円~)を中心に、オリジナルメニューを展開する。

福本部長は、「『ゼロッパ』は、割り材次第で無限の可能性がある」と期待を寄せ、さらにお酒とノンアル飲料を交互に飲むことで、お酒の場を長く楽しめる「ゼブラ飲み」も提案した。

「サントリーのノンアルコール飲料」サイト
https://www.suntory.co.jp/non-al/

2025年7月14日付

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