THE FOOD WEEKLY

TOP NEWS 展示会 小売

3日間で7万7000人超/SMTS2025

投稿日:2025年2月24日

60周年開催前に大盛況

合同開会式でのテープカット

第59回「スーパーマーケット・トレードショー2025」、第14回「デリカテッセン・トレードショー2025」、第20回「こだわり食品フェア2025」が2月12~14日、千葉県の幕張メッセ全館を貸し切って開催された。今年は出展者数2237社・団体、3611小間が展開され、3日間で前回の7万5858人を上回る7万7305人が来場し大盛況となった。開会式で主催者挨拶した一般社団法人全国スーパーマーケット協会の横山清会長は、「来年は60回目の開催となる。新しいスーパーマーケットの歴史を刻む年にしたい」と次回開催に期待を寄せた。なお、次回は2026年2月18~20日、同じく幕張メッセ全館で開催を予定している。

開会式で過去最高の来場者数への期待を口にした横山会長だったが、最終的にはコロナ禍前に開催された2020年開催の8万人超を上回ることはできなかった。ただ出展社数は前回の2190社・団体、3521小間を上回る規模で開催され、全国からの地域産品メーカーは1400社超となり「こだわり食品フェア」を盛り上げた。また海外からは前回を上回る15カ国、103社・団体、140小間となり、日本への高い関心が窺える形となった。また開会式では、農林水産省から渡邊毅農林水産事務次官、経済産業省からは南亮商務・サービス審議官兼商務・サービス長が来賓挨拶。関係者によるテープカットが行われた。

主催者企画「食のトレンドゾーン」では、いま注目の「タイパ×食」「たんぱく質×食」ゾーンを新設し、前回開催で好評だった「冷凍×食」「インバウンド×食」とともに最新のトレンドが紹介された。

また、同展示会では各種セミナー企画も見どころのひとつ。横山会長自らが開会式直後の「SMTSスピークス」で、「どうなるスーパー~創発的破壊~」をテーマに元気な姿を見せてくれた。初日には「デリカテッセン・トレードショー」の「お弁当・お惣菜大賞2025」表彰式も行われ、1万5256件の応募から最優秀賞20品、優秀賞49品、特別賞12品が発表された。

今年も最大規模で出展した国分グループ

伊藤忠食品はブースを1.5倍に拡大した

一方、出展者ブースでは今年も国分グループが最大規模で出展。加工食品ゾーンでは「新たな価値創造を国分と」をテーマに、卸の機能、パートナー企業と商品群、国分ブランド、地域共創など〝共創圏〟における取り組みを幅広く紹介。またデリカテッセン・トレードショーでは、「日本をつなぐ ともに創る『つながるデリカ』~『サステナブルデリカ』の新たな価値創造を国分と~」をテーマに展開。日本を8つのエリアに分けて地域ごとの提案を行った。

他にも卸売業からは、日本アクセス、三菱食品、三井物産流通グループ、伊藤忠食品、トモシアホールディングスら大手が揃い踏み。中でも伊藤忠食品はブース規模を前回の1・5倍に拡げ、多彩なオリジナル冷凍食品やリテールメディア戦略を提案。販売好調な「凍眠フルーツ」では、キリンビバレッジ「午後の紅茶」とのコラボレーションでキッチンカーを設置し、新商品「ナガノパープル」と「ミックスフルーツ」を紹介した。

10年ぶりの出展となった日清製粉ウェルナ

ニップンはオーマイプレミアムを全面的にアピール

メーカーブースでインパクトを残したのは、今年大注目のパスタ対決。大谷翔平選手と広告契約を結んだ日清製粉ウェルナが10年ぶりに出展し、発売70周年を機にリブランディングした「マ・マー」ブランドを真っ赤なブースで力強く訴求。また、昨年大ヒットした「オーマイプレミアム もちっとおいしいスパゲッティ」のニップンは、第2弾「同 極上アルデンテがおいしいスパゲッティ」をはじめ「オーマイプレミアム」ブランドを力強くアピールした。

2025年2月24日付

-TOP NEWS, 展示会, 小売

Copyright© フードウイークリーWEB|週刊食品 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.