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パスタ主軸に家庭用本格強化へ/ニップン

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オーマイプレミアムを次世代の柱に

前鶴俊哉社長㊨と杉浦太陽さん

ニップンは2月7日に本社でブランド新戦略発表会を開催。料理好きでも知られる俳優の杉浦太陽さんをゲストに招き、乾燥パスタを新たに発売する「オーマイプレミアム」ブランドの魅力を力強くアピールした。

この時期恒例の新製品発表会が、俳優をゲストに迎えての異例の開催。前鶴俊哉社長は「売上高5千億円の目標達成には家庭用の強化が必要。これから家庭用を強化し、おいしさで食卓を豊かにしていきたい」と、かつてない意気込みを見せ、冷凍パスタブランドでナンバーワンまで成長した「オーマイプレミアム」ブランドを、新たに発売する乾燥パスタとともに「ニップンの柱として育てていく」と力強く宣言した。

乾燥パスタの開発に至った背景について、新設されたマーケティング推進室の主幹・石倉あすみ氏は、消費者が家庭で食べるパスタ料理に対するあきらめ(特に食感や味)を指摘。その中で見えてきたのは、パスタソースがおいしさの決め手となっている声(約48%)だった。一方、市場の拡大が続く冷凍パスタを調査すると、購入者のおいしさへの評価が高いもののパッケージと中身との差異に不満を持つ消費者がいることも確認。「消費者はおいしさをあきらめている」と導き出した石倉氏は、おいしさで家庭のパスタを革新する。〝「いつも」を「すごい!」にするパスタ。〟への挑戦だった。

まずは好調な冷凍パスタ「オーマイプレミアム」シリーズは全品パッケージ変更し、期間限定品「うま塩レモン」を再発売。人気の「たらこといか」「舞茸となすの香味醤油」「海の幸の醤油バター」の味わいも見直した。さらに、昨秋から展開する最上位ブランド〝オーマイプレミアム 至極〟シリーズには、「オーマイプレミアム 至極のカルボナーラ」(300g)を新発売する。

そして、今後のブランド戦略で鍵を握りそうなのが乾燥パスタ「オーマイプレミアム もちっとおいしいスパゲッティ」(各600g、530円)。消費者が求めるのは日本独自で発達した専門店のようなおいしさ。見えたのは「アルデンテ食感」ではなく、「もちっと食感」だった。その〝もちっと食感〟を追求するため、デュラムセモリナと国内麦のベストバランスを200種類以上追求し続けた。完成したのは、ふっくらツヤのある表面と最後まで続くもちっとした弾力だった。麺線は2種類。ミートソースにぴったりな1.5㎜と、たらこソースがお勧めの1.8㎜。3月から夏場にかけてテレビCMを5千GRP投下するなど、販促プロモーションを強力に押し出していく。なお発売日は乾燥パスタが2月20日、冷凍パスタは3月1日から。

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