持続可能性に新たな一歩
サントリー食品インターナショナルは、「またあえるボトル」と名づけたリサイクル素材100%PETボトルを「つくる」「つかう」「つたえる」「あつめる」の好循環で浸透させる環境活動「またあえるボトル」プロジェクトを展開。第1弾として4月13日からリニューアルする「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」に採用し、コンセプトムービー「ムギちゃんとふしぎなおじさん」も公開した。
サントリーグループは、2012年国内清涼飲料業界初のリサイクル素材100%PETボトルの導入を皮切りに、従来よりもCO2排出量を低減する世界初の「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発するなど、積極的に「ボトルtoボトル」水平リサイクルの実用化を推進。一昨年策定した「プラスチック基本方針」では、30年までにグローバルで使用する全PETボトルにリサイクル素材、あるいは植物由来素材のみを使用することで化石由来原料の新規使用ゼロにするという100%サステナブル化の目標を掲げている。
これまで「ボトルtoボトル」水平リサイクルは、こうした「つくる」「つかう」分野においては成果を見せてきたが、今後は「つたえる」「あつめる」分野にも力を入れる。「あつめる」に関しては行政、業界団体、教育機関との連携を強化。そして「つたえる」では、「またあえるボトル」を活用する。
「GREEN DA・KA・RA」は「やさしい循環」がブランドコンセプトであることから、まずは「やさしい麦茶650ml」「同600ml」での採用を決めた。化石由来原料から新たに作られるプラスチック約4500t、CO2排出量約6200tの削減が期待できる。パッケージには専用ロゴマークを記載するほか、今後他ブランドでも採用する考え。
12日のオンライン会見でサントリー食品の執行役員ジャパン事業本部コミュニケーション本部長の和田龍夫氏は、「PETボトルは何度も循環できる素材」とリサイクル性の高さを強調。「またあえるボトル」を通じて飲用後、リサイクルボックスで回収するなど正しい知識を伝えたいと話した。
また会場には、コンセプトムービーでふしぎなおじさん役を演じる佐藤二朗とイメージキャラクターのムギちゃんも登場。ムービーは「またあえるボトル」に扮したふしぎなおじさんをムギちゃんがリサイクルボックスに入れ、「またあえるボトル」として帰ってくる内容に仕上がっており、2人は「何度も生まれ変われる『またあえるボトル』をよろしくお願いします」と頭を下げた。
「GREEN DA・KA・RA」サイト
http://suntory.jp/GREENDAKARA/
コンセプトムービー(公式YouTubeチャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=Jyq0iXg4GDs
2020年4月26日付