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新ランドマーク 神戸三宮阪急ビルが開業

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遂にスタート「EKIZO」

阪神淡路大震災からついに復活

神戸三宮阪急ビルが6月26日に開業する。神戸市による三宮周辺地区の再整備の一環で、かつて地域のシンボルとして親しまれた同ビルは、新たな機能を有するランドマークとして再スタートを切る。

阪神淡路大震災で旧ビルは大きな被害を受け、以降は暫定的な建物で営業を続けてきた。ビル自体は震災前の面影をかろうじて保ちつつも、映画館を有し待ち合わせ場所として、多くの人で賑わった風景は遠ざかるばかりだった。震災から26年、阪急神戸線開通から100年を経てホテルやオフィス、飲食などを備えた複合型商業施設としてのリニューアルは、地元市民にとって特別な思いがある。なお三宮は東西南北から6路線の鉄道が集まる一大ターミナル駅エリアで、1日の乗降客数は合計約69万人。

商業施設「EKIZO(エキゾ)神戸三宮」は、延床1万1250㎡(展望フロア含む)規模で、4月時点のテナント数は37店舗。地下1階にグローサラント・キッチン&マーケット(キチマ)、地下2階には阪急オアシスが出店。1~2階は神戸初出店を含む飲食・食物販、サービスなどの店舗をそろえた。特に1階の高架下・路面店舗はウィズコロナ時代にマッチしたテラス席を設置。ビル北側のサンキタ通りは神戸市の協力のもと、夕方以降は歩行者中心の道路となる。ストリートパフォーマンスなども行われる予定で、店舗利用者だけでなく歩行者にも楽しみを提供する。

4~15階はオフィス(延床1万1900㎡)で、15階には神戸市が開設するビジネススクエア「ANCHOR KOBE」が入居。産学官連携のイノベーション創出を目指す。17~28階(7400㎡)は阪急阪神ホテルズによる「レムプラス」ブランドが西日本初出店。

阪急オアシスは「神戸三宮店」(売り場1464㎡)を展開。地下1階のキチマは阪急電鉄・神戸三宮駅に、地下2階のオアシス店舗は神戸市営地下鉄・三ノ宮駅にそれぞれ直結。初年度売上高は22億円程度を見込み、地下1階で9億円、地下2階では13~14億円を想定。キチマではホテル客などのテークアウト需要や広域商圏の来客を見込み、SMはコンビニ的なニーズに対応しつつ生鮮・デリカを強化。加食は留め型で価値訴求する。いずれの売り場も客単価は1000円前後を想定。

●厳しい船出だが

多くの魅力を内包する駅ビルだが、出店のタイミングは非常に厳しい。阪急阪神不動産の森永純常務は「休業など要請があれば対応せざるを得ない」とした上で「まずはオープンしなければ始まらない」と将来性に望みをつなぐ。レムプラスも稼働率65%で始動。GWも同様だという。通年では40%程度と見ており、総じて〝我慢の初年度〟となりそうだ。

飲食やホテルほどではないにしても、キチマのようなグローサラントも同じ状況に変わりはない。永田靖人社長は「大阪・梅田のイメージとそん色ないのは、ここしかなかった」と話し実験的な要素が多いものの、段階的にブラッシュアップしていく方針だ。

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