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黄えんどう豆100%「ZENB」ヌードル〝新主食〟へ/ミツカンG

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和洋中に幅広く使えて高タンパク、高食物繊維

「ZENB」からNOODLEとソースの新商品

ミツカングループは植物を可能な限り丸ごと使い、おいしくてカラダにいい、人と社会と地球の健康に貢献し新しい食生活を提案する「ZENB」ブランドの新商品「ZENB NOODLE」を9月30日に発表。同ブランド通販サイトでの販売を開始した。商品配送は10月中旬以降を予定。

同日、東京・青山でメディア向け試食会が開催され、ミツカンホールディングス執行役員でZENBJAPAN副社長を務める石垣浩司氏が「これほど気合いの入った商品開発はなかった」と新商品への強い意欲を示した。

皮や芯、種、さやまで独自技術により植物の栄養素を余すことなく全て使う「ZENB」ブランドは、これまでペースト、スティック、一口サイズのビッツの形で、コーン、パプリカ、パンプキン、キャロット、ビーツなどさまざまな野菜で商品化。自社通販サイトで販売してきた。

そして、新たな形となる「ZENB NOODLE」(320g、792円/製造:マルニ食品〈宮城県〉)は、黄えんどう豆を余すことなく使い、パスタ形状(太さ約1.5㎜丸麺/ゆで時間6分)で商品化。コンセプトは新たな主食を目指す〝新主食〟。

黄えんどう豆は、北欧やロシアなどでは伝統的に食べられてきた豆類で、タンパク質と食物繊維が非常に豊富だ。商品は1食80g×4束設計で、1食当たりのタンパク質は13.7g、食物繊維は14.2gを含む。特に食物繊維含有量は他の主食(パスタ6g、うどん1.7g、ごはん2.3g)との比較で高い優位性を示す。糖質も36.2gで30%程度低い。

石垣氏(左)と植松氏

おいしさの点でも独自製法(熱や圧力、水分まで幅広く)の麺はもちっとした弾力ある食感に、噛むほどに豆のうま味と香りが感じられる。和洋中さまざまな料理との相性が良く、同時発売のソース2種(ミニトマトの濃厚ソース、きのこのベジクリームソース/各1人前、298円)との相性も抜群だ。試食会では料理研究家の植松良枝氏が素材の魅力を生かしたおすすめレシピを2種類紹介した。

石垣氏は「開発まで3年。ありとあらゆる豆類で商品化を模索したが、黄えんどう豆が栄養価の点でも最高だった」と語る。「10年後には、どの家庭でも使われている商品を目指したい」と目標も高く、即席(湯戻し)や冷凍、さまざまな形状も含めた加工適正の研究を進めている。原材料も今回は北米産を採用したが、同国では高タンパク食品の原料として大量に生産されており、調達への不安はない。逆に日本での作付けが少ないだけに、将来的には国内での生産も展望する。

また、10月1日から1カ月間、都内の外食店でコラボレーションが決まった。イタリアン「ラ・ブリアンツァ」(六本木)、ラーメン「創始麺屋武蔵」(新宿)、中華「龍圓」(浅草)の3店舗で、コラボメニューが提供される。

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