国内外に〝こなもん〟の魅力発信。天ぷらの名店も協力
創業120周年を迎えた日清製粉グループの日清フーズは、小麦粉をベースにしたメニュー〝こなもん〟の魅力を国内外に広めることを目的とした「KONAMON(こなもん)スマイルプロジェクト」をABCCookingStudioと共同で始動する。2月5日にABCCookingStudioABC丸の内グラウンド(東京都千代田区)で開催した春の新製品発表会で公表した。
人口減少、共働き世帯の増加を背景に家庭内での調理機会が減少。日清フーズは若い世代を中心に調理の楽しさを広めたいことに加え、オリンピック開催、訪日外国人増加を背景に日本食人気が高まる中、天ぷらやお好み焼といった〝こなもん〟料理に関心が集まっていることを受けて、海外にもこの魅力を伝えたいと考える。そこに会員数145万人を有し、世界中に笑顔のあふれる食卓の提供を目指す、国内最大の料理教室「ABCCookingStudio」が賛同する形で普及活動を開始する。
同料理教室は国内に124拠点、アジアを中心とする海外に38拠点のスタジオを展開。生徒の約8割が20~30代の若い世代が中心だ。まず同プロジェクトでは、同料理教室の講師を対象に「KONAMONマスタープログラム(仮称)」を実施し、課程を修了した講師を〝KONAMONアンバサダー〟に認定する。
同課程では小麦・小麦粉に関する知識を深め、東京で最高峰に位置づけられる天ぷら料理店「てんぷら近藤」(初年度)を始めとした〝こなもん〟の名店店主による直接指導の機会を設け、アンバサダー育成をサポートする。
7月開講予定のアンバサダー講師による「KONAMONマスターレッスン(仮称)」では、会員でなくても参加できる1dayレッスン形式で実施。多くの受講生を輩出し、ファンづくりを行っていく。
また、新製品発表会には初年度のマスタープログラム講師を務める「てんぷら 近藤」店主の近藤文夫氏も登場。昨年、天ぷら料理人としては初めて〝現代の名工〟(卓越した技能者/厚生労働省)にも選ばれた同氏は創業以来、日清製粉の「バイオレット」を使ってきたと話す。また天ぷらを家庭でも上手に揚げるコツとして、まずは粉を振るい、卵水と粉の割合1対1(卵水に粉を3回に分けて入れ、ダマを残す)を厳守し、油の温度は170~175度(海老は180度)で、天種は入れ過ぎない。そして、決して揚げ過ぎず、天種の水分を衣の中で活かす、蒸し料理的感覚がポイントと言う。
なお、同氏が監修した天ぷら粉「日清 極み衣の天ぷら粉」300gチャック付(280円)を2月20日から全国で発売する。素材の旨みや水分をしっかり保持する薄衣(極み衣)が特徴で、特選薄力小麦粉「バイオレット」をベースに、「てんぷら近藤」のおいしさを再現した。
2020年2月17日付