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量販店向けスーパー大麦を発売/帝人

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地方自治体との連携強化も進む

発表会の様子(右から3人目が森山執行役員)

帝人は2016年から展開するスーパー大麦「バーリーマックス」の自社商品を拡充する。ECサイト限定「スーパー大麦 グラノーラ」「同 キーマカレー」に加え、量販店向け新商品「スーパー大麦のちから」(120g、498円)を10月2日から発売した。

「バーリーマックス」は一般大麦に比べ総食物繊維の含有量が多く、腸内細菌のエサとなる食物繊維(レジスタントスターチ、βグルカン、フルクタン)がバランスよく含有。多くの食品メーカーに供給しているほか、ファミリーマートでは17年発売の「スーパー大麦おにぎり」シリーズが累計1億食を突破する人気商品になっている。

自社商品はEC限定だったが、「バーリーマックス」のさらなる普及に向け、実店舗での取り扱いが必要と判断した。

「スーパー大麦のちから」は、米1合に対し大さじ1杯(約12g)といつもの水加減に水20mlを加えて炊飯すると麦ご飯が出来上がる。またそのまま15~20分茹でれば煮麦としてサラダのトッピング等にも使える。1日分の推奨量12g=約50円と価格も手頃で、毎日の食生活への浸透を期待する。店頭ではPOP等の販促物や試食販売を予定し、全国の量販店1万1000店舗への導入を目指す。

また18年からは「バーリーマックス」普及啓発活動の一環として、全国の地方自治体や教育機関と連携し、市民の健康増進や健康寿命の延伸に貢献する「腸内会プロジェクト」を発足。10月2日に東京本社で会見した森山直彦執行役員ヘルスケア新事業部門長は概要を説明し、現在プロジェクトに参加している2つの自治体が活動内容を紹介した。

山口県岩国市では食物繊維摂取の重要性を訴求するため、市役所の食堂で「バーリーマックス入りごはん」をメニュー化、市内の小・中学校の給食に「バーリーマックス」を提供している。「腸活」「食育」をテーマにした料理教室、市民講座も好評を得ている。

愛媛県松山市では松山東雲女子大学、松山東雲短期大学で学生が「バーリーマックス」使用メニューを開発し、学食で採用。スポーツの強豪校・済美高等学校では、部活の途中や練習後の補食で「バーリーマックス入りご飯」を食べている。

今後も地方自治体、教育機関との取り組みを拡大する方針で、森山執行役員は「バーリーマックスで市民の健康、QOL向上を図りたい」と期待を語った。

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2019年10月15日付

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