これからの食に対する新たなインスピレーションを創出
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伊藤忠食品は1月22~23日、ポートメッセなごやで「FOOD WAVE2020NAGOYA これからの食の話をしよう!~新しい『おいしさ』のために~」を開催。412社(食品325、酒類42、低温業務用45)が出展、得意先1600人程度が来場した。
田村恭紹執行役員東海営業本部本部長は23日の会見で、市場の環境変化・課題解決には「いかに顧客や社員・従業員とコミュニケーションを図るかが重要」とした上で、「展示会を契機に次年度につながる売上を作っていきたい」と話した。
展示会企画としては、昨年提携したエブリーのDELISH KITCHEN(レシピ動画)や新たな生鮮・冷食提案として、テクニカン・凍眠市場などに注目が集まった。またヘルス&ビューティーコーナーでは、近年話題のプラントベースフードを目玉企画として訴求した。
新製品企画では、商品だけでなく情報発信の一環として「チルアウト(落ち着いた時に最適な商品)」「ふぁぼる(〝いいね〟〝お気に入り〟にしたい商品)」商品群も展開。同コーナーでは気になる商品をタブレットでチェックするアンケートも初導入された(結果はメーカーなどにフィードバック)。
ドライ企画では「あなたの知らないレトルトカレーの世界」として、国立長寿医療健康センター・遠藤英俊長寿医療研修センター長によるカレーの認知症への効果や、カレー専門家・一条もんこ氏のおすすめ25選を紹介し試食を提供。また敬遠されがちなカロリーの必要性を啓発する「ハイカロ飯」の訴求。オフィスの机でランチを摂る「デスク飯」も提案した。週3回以上、デスク飯で済ませる人の割合は7割にのぼる。栄養バランスをケアした商品や魔法瓶のパイオニア・サーモス社のスープジャーなど、食品×雑貨のコラボ提案も注目を集めた。
「日本セレクション~NAGOYAいちば~」では、今年は東京2020大会に向け、東京土産として人気の菓子、嗜好品を展示。またサイダーやビールなどクラフト商材も特集し、全国6地方、13社の商品群を試飲・試食を交え紹介した。「中小機構ゾーンNIPPON MONO ICHI」では10社が試食・試飲で出展。「逸品発掘」では東・西日本では取り扱いの実績はあるが、東海では未販売の33社の商品を紹介。「熊本・高知コーナー」では熊本地震からの復興に向けた販路開拓を推進。高知の行政と連携した地域商材も揃えた。
「コンフェックス×ISC協業」では、コンフェックスのPB菓子、タピオカ風グミを使用したタピグミドリンクを提案。また、SABARとコラボしたスナックや生鮮と連動したスポーツバナナも紹介された。
「H&BC」では今年のヒット商品としてプラントベースフード(植物由来の食品)を特集。オーガニックやベジタリアンフードの入口の商品となりえるベジミート商材各種を紹介。大豆ミートのほか小麦、きのこを使用したベジミートの食べ比べを実施。このほかオーガニック製品やプロテインショットなど「からだスイッチ」ブランドのアピールも行った。
「DELISH KITCHEN」では、日本最大級のレシピ動画を生かしたリテールサポートを提案。他社のレシピ動画と違い複数店舗の動画を、本部で一括管理できるメリットも訴求した。
「CSR・CSVゾーン」では、愛知県立南陽高校が、齊藤コーヒーと共同開発したオリジナルフェアトレードコーヒーを、京都府立木津高校がスドージャムと共同開発したほうじ茶ラテクリームなどを紹介。「業務用・デリカ・日配」ではテクニカン・凍眠市場の実機の展示。デリカはオードブルや監修商品を提案したほか、人手不足解消に自然解凍商品も訴求。世界の朝食提案やご当地麺対決、プリンピック2020も行われた。
「ギフト」は東海・初顔見世ギフト横丁として銘店、健康、生鮮、迎春、菓子スイーツの各種をテーマ別に展示。プチプレ商材では銘店菓子を120SKU揃えた。さらに伝統的な銘菓や若者向けに「Meika Cafe」とした新提案も。「リカー」はご当地ビールとおつまみ、ご当地チューハイと梅酒、留型商材などを展開。シャンパーニュ、オリジナルワイン、カバランなどを揃えたほか、日本酒やラム酒も多様な切り口で提案した。
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