宇宙ラーメン開発から20年

野口名誉館長は「完全メシ」の優れた
栄養バランスを高く評価した
夏休みに入った子どもたちに、宇宙飛行士・野口聡一氏が「宇宙と食のせかい」について説明する特別セミナー(参加費無料)が、7月29日にカップヌードルミュージアム横浜で開催された。
今年で4回目となるセミナーは、カップヌードルミュージアムの名誉館長を務める野口氏が用意した10問のクイズを通じて、宇宙の不思議や食と栄養の大切さを子どもたち(4~6年生が対象)に解説した。会場には27人の子どもたちが参加し、Zoomウェビナーを通じて全国の子どもたちにも配信された。クイズは4択形式で、見事に全問正解した1人と、惜しくも9問正解となった7人には、野口氏の書籍「宇宙飛行士だから知っているすばらしき宇宙の図鑑」をプレゼント。またオンライン視聴者の中から抽選で30人にもプレゼントが用意された。
今年は野口氏がスペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙に行った2005年7月26日から数えて20年。同時に日清食品が開発した初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム」登場から20年の節目を迎えた。野口氏に、この20年の食の進化について聞くと、「防災食」と「介護食」の進化を挙げ、「この賞味期限なら宇宙食にも対応できそう。介護食の栄養バランスは宇宙での生活に求められる要素」と高く評価。そして、今後の宇宙食に期待することを聞くと「寿司」と語り、非常にハードルの高い生ものの開発実現に期待を寄せた。
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