THE FOOD WEEKLY

Pickup 展示会

〝多彩化〟する家族形態に着目/三菱食品

投稿日:

生活感・食意識のリアル

ダイヤモンドフェアの見どころ「戦略エリア」

三菱食品は、総合展示会「三菱食品ダイヤモンドフェア2025」を7月22~24日、東京ビッグサイト南展示棟3・4ホールで開催。3日間で約1万人の来場を予定している。

日本は人口減少が続く反面、世帯数が増加する逆相関の状態にある。今回の展示会では、そこから見えた「多彩化する家族」に着目した。食料支出が全世帯の72%を占める7つの主要家族を、買い物主体者を世帯類型・年代・年収の要素で分類してクローズアップ。生活感や食意識、買い物意識など、それぞれの特徴を深掘りしたパネル展示で来場者の関心を引き付けた。

そこから見えた食のリアルにアプローチ

例えば、7つの主要家族において最も食料支出の多い「ゴールドカップル」(食料支出市場シェア15.9%)は、60歳代以上の夫婦二人世帯。買い物の主体者は主に妻。子育てが終わり、生活満足度も高め。二人で晩酌をするし、買い物は品質・鮮度を重視する。そして地元への愛着も強いといった傾向がある。

続く「ミドルファミリー」(15.2%)は夫婦と子どものいる世帯、20~50代が中心。子どもは未就学児~未婚の子まで幅広く、世帯年収は300万円~1000万円未満。買い物の主体者は主に妻で、家事・育児は自分の仕事と捉え、自身の食事は適当な家族ファースト。買い物は短時間で価格重視。6割が親世帯と近居で、生活面でも金銭面でも頼りにしている傾向が窺える。

この他の主要家族は、自由で気ままな「現役シングル」(13.9%)、ひとり親と子世帯の「子ありシングル」(8.9%)、食費にお金を惜しまない「子供も大人ファミリー」(7.8%)、金銭的に比較的ゆとりのある夫婦と子世帯「パワーファミリー」(6.8%)、70歳代以上の単独世帯「年金シングル」(3.7%)。

これら多彩化する家族に共通する生活感・食意識から見えたのは、3つの共通項「価値観」「時間間隔」「つながり」。それぞれの食のリアルを見える化し、実際に売れている商品等を交えながら具体的な提案を行った。そして、DDマーケティングエリアではそのアプローチ手段として最適なデジタルソリューション機能を紹介。中でも食料支出の高い「パワーファミリー」「ミドルファミリー」「子供も大人ファミリー」をクローズアップして、メーカーとともにSNS・店頭サイネージ施策を展開した。

他にも機能エリアでは海外/調達・開発/決済・与信業務の代行や、サステナビリティ、SCMまで幅広く。SCMでは物流に特化した新会社「ベストロジスティクスパートナーズ」も紹介された。商品エリアではオリジナル商品を中心に、顧客の課題解決につながる地域創生型商品も展示した。

previous arrow
next arrow
Slider

WEB先行記事

-Pickup, 展示会,

Copyright© フードウイークリーWEB|週刊食品 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.