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業界の垣根越え〝血圧ケア〟で6社共同プロジェクト

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刀・森岡氏が健康寿命延伸に挑む

左から森永乳業・阿部文明常務執行役員研究本部長、Mizkan・槇亮次取締役マーケティング本部本部長、刀・森岡毅代表取締役CEO、オムロンヘルスケア・栗山和子執行役員商品事業統括部長、プリメディカ・富永朋代表取締役CEO、新生堂薬局・水田怜代表取締役社長

戦略家・マーケターの森岡毅氏が、今度は〝血圧ケア〟を通じて国民の健康寿命延伸にアプローチ。食を通して高めの血圧に取り組むMizkan、森永乳業と、疾患のリスク発見~治療に取り組むオムロンヘルスケア、プリメディカ、新生堂薬局、刀(e―メディカル)の6社が、業界の壁を越えたPROTECT HEARTS PROJECT(プロテクト ハーツ プロジェクト)を始動する。7月25日に都内で会見した。

国内の高血圧有病者は約4300万人と推計され、その内薬物治療者は2450万人。未治療者1850万人の中で、そもそも認知していない人は1400万人(有病者全体の約33%)に上る。

森岡氏は血圧を放置するリスクによって年間で約9万人の心臓突然死が発生し、交通事故死者数(約2600人)の約30倍になる。「交通事故死者の減少は様々な要因があるものの、一番大きな要因は日本人の意識の変化」と指摘し、「心臓突然死のほとんどが血圧に異常があった。一人でも多くの人に血圧ケアの重要性を認識して欲しい」と、プロジェクト発足の背景を説明した。

具体的な活動内容は、消費者がより健康や血圧について真剣に考える「リアルな接点」での啓発活動を行い、SNS等のソーシャルアクションでの認知拡大、血圧に関する誤解、不正確な情報に立ち向かう考えを示し、森岡氏は「この輪を大きくしていきたい」と参画メーカーを募った。

食品分野の参画メーカーは、Mizkanがトクホの食酢飲料「マインズ」、森永乳業は機能性表示食品「トリプルヨーグルト」でプロジェクトに貢献していく。

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