ノンアルブームで注目の本格ビネガーカクテル
Mizkanはノンアルビネガークラブの取り組みとして、ロイヤルパークホテル(東京都中央区、総支配人笹井高志)とコラボレーション。「ノンアルビネガーカクテルフェア」が5月1日~6月30日まで、同ホテルのバーなどで開催される。
ロイヤルパークホテル1階「シンフォニー」/「フォンテーヌ」、地下1階「ロイヤルスコッツ」で、食酢飲料「フルーティス」などを使ってバーテンダー6人が考案したオリジナルカクテルが提供される。価格は税・サービス料込1,452円。1杯ずつバーテンダーがシェイカーを使って作る本格派だ。
世界的なノンアルコールブームが高まっていると語るのは、バージャーナリストの児島麻里子氏。かつてオリオンビールで広報室長も務め、現在はHanakoで連載企画を抱える。カクテル大国アメリカでは若者のアルコール消費量が減少するなど、ニューヨーク・ブルックリンにはノンアルコールバー「Getaway」の登場で話題を呼んだ。ノンアルコール市場の経済効果は3,000億円との試算(『ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ』藤野英人著書)もあり、東京でも日本橋や六本木でノンアルコールバー人気が高まっている。
Mizkanが主体で運営する「ノンアルビネガークラブ」は、飲酒が苦手な人でも一緒に飲食シーンが楽しめる機会の創出を願う飲食店とともに活動。アルコール類は、カクテルづくりのキック力(味を〆る力)になるといわれ、同じ発酵食品のビネガーはその役割を果たし、果実などの甘みや香りをまとめる効果がある。ビネガーとカクテルの相性は抜群で、見た目も味わいも鮮やかなカクテルが作れる。特設サイトでは、カクテルコンテストで世界一に輝いた「サヴォイオマージュ」の森崎和哉氏、ノンアル専門バー「Low Non Bar日本橋」の高橋弘晃氏、料理研究家の塩山舞氏が開発したレシピを紹介している。
Mizkanのお酢博士・赤野裕文氏によると、直近5年間の食酢市場の年平均成長率は106%。調理用途が100%を維持し、食酢飲料が120%で全体をけん引する。「かつて日本ではお酢を飲む文化はなかった」としつつも、お酢の起源は紀元前5000年までさかのぼる。紀元前400年頃にはヒポクラテスは飲み薬として活用していたと解説する。そして、現在の国内食酢飲料市場は189.3億円(2020年)にまで拡大、5年間で約2倍拡大したことになる。同社が昨年発売した「フルーティス」の販売も好調に推移している。
ロイヤルパークホテル
https://www.rph.co.jp/
ノンアルビネガークラブ
https://www.mizkan.co.jp/vinegar-club/
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