天下の台所・大阪の食が万博に集結

ORA外食パビリオン「宴~UTAGE~」

ORA・中井会長

食博覧会実行委員会
椋本会長
大阪外食産業協会(ORA)は3月3日、大阪・関西万博会場内に設けたORA外食パビリオン「宴~UTAGE~」で内覧会を実施。長年にわたり準備を進めてきた同パビリオンが、ついにその全貌を明らかにした。中井貫二会長は「いくつもの試練を乗り越え、ようやくこの場にたどり着いた」と感慨深げに語った。
内覧会の冒頭では、食博覧会実行委員会の椋本充士会長(グルメ杵屋・代表執行役)が挨拶。2021年に予定していた食博覧会が新型コロナウイルスの影響で延期となった経緯に触れ、「今回の万博期間中に食博を実施することを決めた。これからも挑戦を続け、世界に日本の食文化の存在感を示していきたい」と意気込みを語った。また、中井会長は「日本の食を世界に発信するとともに、国内企業の海外進出の足掛かりになれば」と今後の展望を述べた。
1階フロアは、江戸時代から「天下の台所」と称され、賑わいを見せた大阪の街並みをイメージ。中央には「道頓堀川」をモチーフとした川が流れ、両サイドには「UTAGE橋」と名付けた橋を設置。会期中、この橋の上では多彩な展示を行い、4月からは伝統工芸菓子の展示を予定している。
また、宴1丁目~9丁目では、会員企業らがテイクアウト形式で多様な食を提供。通期で出展する伊藤ハム米久ホールディングスでは、大豆ミートをベースにしたハンバーガーや堤ピザを、象印マホービンでは、同社最上位モデルの炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたご飯で作るおにぎりを販売する。
2階フロアでは、食の背景に焦点を当てたデザインとなっており、食育や食の新たな取り組みを紹介するゾーンを設けた。「宴ミートアップ」と名付けられたエリアでは、様々な企業が期間限定で食育イベントや料理教室を実施。訪れる人たちが食の未来や大切さについて多角的に学べる空間となっている。
ファミリーマートとのコラボ商品も
さらに、ORAとして初めてファミリーマートとの共同開発によるコラボ商品も展開。第1弾として「明月館監修 炙り牛カルビ重」(647円)、「大阪ふくちぁんラーメン監修 とんこつラーメン」(554円)、「英國屋監修 焼きカレーおむすび」(190円)を4月15日から5月12日まで近畿2府4県約2600店舗で販売する。万博期間中に計3回のコラボ商品展開を予定しており、万博を盛り上げる一役を担う。
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