9月6日に約4割が先行まちびらき
大阪最後の1等地と呼ばれる「うめきた」エリアに世界最大級の駅直結都市公園が誕生。9月6日に「グラングリーン大阪」の一部が先行まちびらきを迎えた。9月3日にはメディア向け内覧会を実施し、記念式典には吉村洋文大阪府知事や横山英幸大阪市長、建築家の安藤忠雄さんらが出席した。
うめきた2期「グラングリーン大阪」は全体で約9.1ヘクタール。「うめきた公園」(4.5ヘクタール)を中心に、南街区と北街区に分かれている。先行まちびらきでは、「うめきた公園」のサウスパーク全面・ノースパークの一部、商業施設「SHOPS&RESTAURANTS」(公園内施設5店舗、北館15店舗)、産官学連携のイノベーション活動拠点「JAM BASE」、大阪の魅力を集結させたホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」が開業した。これで全敷地の約4割がオープンし、2025年春ごろにオフィスやホテル、商業施設で構成される南館、27年に全体が開業する予定となっている。
「グラングリーン大阪」の総事業費は約6000億円で、「グランフロント大阪」と合わせたうめきたエリア全体で1兆円を超えるプロジェクトとなっている。「グラングリーン大阪」の年間来場者数は5000万人、うめきた全期で1億人を見込む。
うめきたエリアは旧梅田貨物駅の跡地で、2002年から関西経済圏を再構築するプロジェクトとして開発計画がスタート。2013年にうめきた1期「グランフロント大阪」が開業し、現在は500社以上が入居、2万人が働く大きな街となった。一方、うめきた2期「グラングリーン大阪」では大阪都心部に緑が少ないことを背景に、官民連携で都市公園を中心に据えた街づくり計画を開始。「『〝Osaka MIDORI LIFE〟の創造』~『みどり』と『イノベーションの融合』~」をコンセプトに、豊かな緑と共に育つ50年先を見据えた都市開発が進められてきた。この計画には賛否が飛び交うも、大規模な長期計画を今後大阪市民がどのように評価していくのか注目だ。
写真提供:グラングリーン大阪開発事業者
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