これからも愛される市場に
大阪市浪速区にある木津卸売市場内のアーケードで、〝大漁旗〟が掛けられるお披露目会が10月11日に開催された。木津卸売市場は、大阪の都心・難波に程近い場所に立地しており、江戸時代の後期から現在まで約300年にわたり地域住民をはじめ、いわゆるミナミ界隈の飲食店などの事業者に親しまれている。
同市場は、若い世代にも気軽に立ち寄ってもらいたいとの思いから、大阪の外食企業のグルメ杵屋、京都市立芸術大学と連携。大阪の食文化の発信拠点の役割の一助として、学生たちがデザインした大漁旗9点を常設展示する。
大漁旗は、京都市立大学のデザイン学科の一年生9人がデザインし、今年の夏休み期間に制作した。テーマは、「過去・現在・未来」に木津卸売市場がこれからも地域に愛される想いが込められている。合わせて七福神のデザインが描かれた顔出しパネルなど、学生たちの渾身の力作が常設展示される。
コロナ禍の影響で場内の業務用の商材を取り扱う卸店も、辛抱を強いられる状況が続いた。徐々に賑わいが戻りつつある状況に、市場関係者たちも、〝大漁旗〟に大きな拍手で門出を祝った。
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