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店舗・宅配連携モデル 西宮南オープン/コープこうべ

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子育てファミリーなど若年層を開拓

ミールキット強化でニューファミリーの需要獲得へ

生活協同組合コープこうべは6月25日、コープ西宮南(兵庫県西宮市)をグランドオープン。30日に同店舗でメディア説明会を開いた。

当地区の旧西宮南店と香露園店が、いずれも老朽化に伴い移転集約した。宅配センターが近接しており、店舗と宅配のそれぞれが持つ組合員の接点を活用し、両事業の連携を目指すモデル店舗となる。宅配で注文した商品を店舗で受け取れる「めーむひろば」は、受け取り日が通常店舗は週に1~2日だが、同店舗では週5日対応する。さらに非接触を希望する場合には1階に専用ロッカー、サービスコーナー横に「宅配カウンター」を設置。宅配カタログの人気商品を店舗でも紹介・供給している。

また店内の視認性が高い場所には、イートインを兼ねたイベントスペースとして集い場「しましまひがしまち」(25坪)を設けた。キッチンを完備し調理実演が行えるほか、子どもの遊び場にもなる。競合が多い商圏で、地域住民に買い物以外の魅力を感じてもらうための付加価値提案だ。

店舗・宅配の連携や買い物以外の魅力発信では、新規組合員、特に子育てファミリーなど若年層の獲得に臨む。子育て世帯へのアプローチには、子供向け商品を重点的に品ぞろえている。「離乳食期以降向け」「幼児食期向け」や特定原材料不使用の人気宅配商品をはじめ、駄菓子や玩具菓子、ミニドリンクなどを分かりやすく集積した。

デリカでは子供が好むメニュー・味付けにこだわり、骨取り魚や減塩商品が充実。簡便提案では、レトルト調味料やドレッシングを農産売り場の横に配置した。また、ミールキットは「冷凍食材キット」として品ぞろえを拡大。デリカコーナーではリーチインで、生鮮売り場では島陳冷凍ケースで訴求している。肉・魚系メニューを部門の垣根を超え、同一カ所で展開するのも新しい試み。

一方、定番価格を見直し、EDLP政策が本格化している。オープン以降、子供向け売り場の集積により、キャンディ駄菓子は予算比160%の好スタート。冷凍食品もミールキットが140%と好調で、企画と実需が上手くかみ合った格好で推移している。

【店舗概要】所在地/兵庫県西宮市東町1-12-3▽店長/西門正徳▽従業員/41.9人(正職員6人含む)▽供給高目標/12.8億円▽売り場面積/2階397坪、3階315坪(敷地面積1072坪)▽商圏(1.5㎞)/1.5万世帯、3.28万人▽加食供給高(4日間)構成比(SKU)/ドライ21%(5355)、日配18%(1824)

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