大阪ミナミで贈呈式開催
「モノづくりのまち」東大阪の近畿大学が開発したマウスシールド「近大マスク」が、外食業界の救世主となる。
同大学は全学部を挙げてコロナ対策支援に取り組み、2020年10月に理工学部らが「近大マスク」を開発。外食企業や学校などで使用感の調査を進めている。透明なプラスチック製素材を使用しているため布製マスクと異なり表情がしっかりと見え、飛沫を抑えられる形状。耳の上部と鼻先で固定する仕組みで簡単に上下に動かせるので、食事中に取り外す必要がなく使いやすい。素材は柔らかく耐久性があり、水洗いして何度も使える。
同大学は外食企業などで使用感の調査を行っており、曇りづらくするなどさらに使い勝手の良い第2弾製品を開発中。製造コストは1個上限200円まで(第1弾は約100円)を目標に開発し、コスト低減も目指す。
12月18日には、近畿大学の世耕石弘経営戦略本部本部長が道頓堀商店会の上山勝也会長に近大マスク3千個を寄贈。道頓堀の「お好み焼き千房 道頓堀店」前で贈呈式を行った。ミナミの約40店で従業員や客に使用してもらい、使用感を調査する。外食関係者からは、「表情が見えて楽しく食事ができる。化粧も付きづらいので衛生的」といった感謝の声が聞かれた。
WEB先行記事