分校化の危機からスイーツで地域おこし
地方新聞社らが選ぶ「こんなのあるんだ!大賞2019」商品部門で、みごと大賞を受賞した「みっちゃん大福」(80g、300円)。愛媛県立三崎高等学校が2月13~14日に愛媛県大阪事務所が開催した「えひめ伊方フェア」に出展し、女子生徒が47都道府県の頂点に立った大福を大阪で元気いっぱいに販売した。
愛媛県産柑橘をふんだんに使った手のひらサイズの「みっちゃん大福」は、同校と地元老舗和菓子店うにまんじゅうの田村菓子舗が共同開発。大賞を受賞したことで注目され、飛ぶように売れている。大賞とは全国から選抜されたスター商品3万6000点のトップに立つ名品となる。
同校は四国最西端にあり、過疎化から分校化の危機に直面。そこで学生たちはこの状況を打破すべく、スイーツを通じた地域おこしとして、地元和菓子店の協力を得て15年に同商品を開発した。それ以来、後輩学生たちがその意思を受け継ぎ、各地で地道なプロモーションや販売会を継続し、ついに昨年その取り組みが評価された格好だ。
地元産柑橘を贅沢に使った点が最大の特徴。大福の中にはジューシーで爽やかな酸味と甘みを持つ地元産完熟温州みかんを半分丸ごと詰め込み白餡で包んだ。求肥の餅粉にも地元産の清見タンゴール果汁100%ジュースと、地元産不知火(デコポン)の皮が練り込まれていて、柑橘のおいしさが存分に楽しめる。
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