〝チュー天閣〟でキリンとグリコがタッグ
大阪の通天閣でカップルがキスをすると入場料が半額になるバレンタインイベント「チュー天閣」(主催:通天閣観光)が今年も2月12~14日に開催。
11回目の今年は〝2019年度 通天閣バレンタインアイテム〟に認定されたキリンビバレッジ「午後の紅茶 マスカルポーネ薫るチーズミルクティー」と、江崎グリコ「ポッキー〈ほろにがコーヒー&ココア〉」のセットを来場者にプレゼント。
もともとコラボ企画を続けてきた両社は、両新商品の発売に合わせて、イベント前に「キリン午後の紅茶×グリコポッキー 第5弾プロジェクト ヒット祈願&商品発表会」を開催。「午後の紅茶」が32年、「ポッキー」は52年。いずれもロングセラーを起用することで、平成時代の青春を振り返ってもらう企画。
「午後の紅茶 マスカルポーネ薫るチーズミルクティー」は、濃厚なチーズテイストとミルクのコクが特徴のチーズミルクティー。チーズティーブームをより手軽でおいしく楽しめるよう開発された。
「ポッキー〈ほろにが〉コーヒー&ココア」は、ほろにがいココアプレッツェルに優しい甘さのコーヒークリームをたっぷり二度がけし懐かしい味わいに仕上げた。
さらにこの2品を食べ合わせると、平成初期にブームとなった〝ティラミス〟の味わいを彷彿とさせる。また、パッケージは平成元年~9年、平成10年代、20年代の3種に分類。描かれた教室の風景は、よく見ると平成元年~では携帯型CDプレーヤー、10年代ではMDプレーヤーなど、各時代を表すグッズが見て取れる。
これまで両社のコラボは女性スタッフだけで行われてきたが、今回は男性スタッフも含め各社4人ずつ(20~40歳代のマーケティング・デザイン・開発)の8人体制で行われた。「東京、大阪という別のエリアに拠点を置く2社が意見交換しながらの開発は想定以上に時間を要した」(キリンビバレッジマーケティング部・丸山大貴氏)、「最終的にティラミス味になるよう濃厚な味わいを目指した。一筋縄ではいかなかった」(江崎グリコマーケティング本部チョコレートマーケティング部・山本一誌氏)と苦労が多かっただけに、完成した商品には特別な想いがあるようだ。
また、通天閣イメージガールの小川久瑠実さんも登場し、「ポッキー2口を食べた後に紅茶を1口」と教えられた通りに試し、「ティラミス味になりました!」と、会場を沸かせた。
通天閣は年間120万人(うち30万人が海外訪日客)が訪れる大阪の名所だが、一時期は若者離れが顕著で今回のような企画を含んだ「チュー天閣」イベントを通じて、「若者が通天閣や新世界に来てくれるようになった」(通天閣観光・西上雅彰社長)。今後も内外の来場者におもてなし企画を投入する計画だ。
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