若手注目の田村浩司シェフが監修!
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」等の住生活関連サービスを提供するLIFULL(東京都千代田区、井上高志社長)は、飲食事業「LIFULL Table」におけるプロジェクトの一環で、間伐材(森の成長過程で密集化する立木を間引く間伐の過程で発生する木材)を使用したパウンドケーキを3月20日から発売する。
LIFULL Tableはサステーナブルへの取り組みの一環として、LIFULL Table Presents「地球料理―Earth Cuisine―」のプロジェクトを進めている。このプロジェクトでは、地球上でまだ光を当てられていない素材にフォーカスし、その素材を食べることで地球のためになる取り組み。
プロジェクトの第1弾「Earth Plates」では、日本全国の山や森で問題となっている間伐材に着目。昨年10月には東京・奥多摩の森林で、注目の若手シェフ・田村浩司氏=写真=による一夜限りのレストランをオープン。同社LIFULL Table(東京都千代田区)でも期間限定メニューとして、〝間伐材を食す〟体験を行った。
今回は田村氏監修のもと、間伐材を使用したパウンドケーキ「Eatree Cake~木から生まれたケーキ~」をLIFULL Tableで3月20~29日の期間限定で販売(ECサイトでは25日から)。LIFULL Tableではケーキ単品は税込540円、ドリンクセット760円で提供。通販では1本(300g)を3670円で販売する。
ケーキ1本の約20%(60g)にスギの木パウダーを使用。口に入れた瞬間からふわりと香る杉のフレーバーと深みのあるバニラ、さわやかなレモンの風味が感じられる。しかも食感はしっとりと仕上げた。
パウンドケーキは通常砂糖と卵、バター、小麦粉を同量で作るが、今回のケーキは小麦を一切使わず、アーモンドと油脂、クレームドゥーブル(乳製品)、卵黄、スギのパウダー、バニラビーンズ、レモンの皮で仕上げた。スギのパウダーは生地の固形性を保つ効果もある。商品設計について田村シェフは「ケーキの中に小さな森を作るような感じでイメージした」と語った。
田村氏は今回の企画に参画した背景について、持続可能な魚食を広める活動「Chefs for the blue」のメンバーにも参画。料理人の立場で水産業の現状を多くの人に知ってもらう活動を行っている。サステナブルシーフードは元を辿ると森や山に行きつく。今回の取り組みは始まりの部分と捉え参画したと語った。
なお、今後のプロジェクトについて同社執行役員チーフクリエイティブオフィサー川嵜鋼平氏は「現在、新しい食材の開発を進めている。今年中に紹介できる予定」と語った。
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