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〝ちょうどいい〟提案 こくまろに初のシチュー/ハウス食品

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№1咖喱屋カレーにEX

右からパーソナル食品事業部富田将史氏、香辛・調味食品事業部の髙倉万葉氏、金子敏之氏

物価高が続く中でも、生活者は一律に節約へ向かっているわけではない。抑えるところは抑えながらも、自分が価値を感じる商品にはお金をかける―。こうした「メリハリ消費」が定着する中、ハウス食品は秋冬商戦で「自分にとってのちょうどいい」という新たな価値提案を打ち出す。

同社は8月4日、東京本社で2026年秋需新製品発表会を開催した。テーマは「進化するメニュー・製品で『自分にとってのちょうどいい』」。近未来VISIONに掲げる「カレー・スパイスでお客様のうれしい食卓を創る」の実現に向け、調理型、レトルト、スパイスを柱に商品提案を強化する。

発表会ではまず、秋需新製品全体に共通する製品開発の考え方を説明した。物価高が長期化する一方、生活者調査では、節約一辺倒ではなく、支出にメリハリを付ける人が増加。その中でも日々の満足感を高める「ハリ消費」が広がっていると分析した。価格だけでなく、おいしさや楽しさ、本格感、簡便性など、それぞれの生活シーンで「自分にとってちょうどいい」と思える価値を提供することが、今回の商品開発の基本コンセプトとなる。

この考え方を最も象徴するのが調理型カテゴリーだ。ルウシチュー市場でトップシェアを持つ同社は、「シチューミクス」「シチュー・ド・ボー」「北海道シチュー」に加え、新たに「こくまろ」ブランドをシチューへ展開する。発売30周年を迎えた「こくまろ」は、異なるおいしさをブレンドする発想で支持を広げてきたブランド。その価値をシチュー市場へ広げることで、新たな需要を創出する考えだ。

秋需新製品

新発売する「こくまろシチュー」は〈クリーム〉〈ビーフ〉の2品。「炒め玉ねぎのコク」と「生クリームのまろやかさ」、「炒め玉ねぎのコク」と「デミグラスのまろやかさ」をそれぞれ組み合わせ、家族みんなが楽しめる味わいに仕上げた。8月10日発売、140g、オープン価格(税別参考小売価格267円)。定番メニューをより満足感の高い一皿へ進化させる商品として育成を図る。イモトアヤコを起用したCMを9月と10月に放映する。

一方、レトルトカテゴリーでは、「咖喱屋カレー」のブランド価値をさらに高める。24年連続でレトルトカレー市場売上アンバーワンブランド(インテージSRI/SRI+)から、新シリーズ「咖喱屋カレーEX」を投入。手頃な価格帯を維持しながらも、「いつもより少し良いものを食べたい」というニーズに応える新たな選択肢として位置付ける。

「咖喱屋カレーEX」は、独自の特許製法による「アロマ焙煎スパイス」を採用し、香りや余韻を向上。中辛は飴色玉ねぎ、辛口は3種のブイヨンでコクを高めたほか、北海道産じゃがいもやにんじんを使用して具材感も強化した。内容量200g、オープン価格(税別参考小売価格262円)。また、「地球のカレー」シリーズには東京・芝公園の「タイ国専門食堂」が監修した〈タイ風マッサマンカレー〉を追加し、専門店品質の世界のカレーを家庭へ提案する。内容量180g、同409円。

スパイスカテゴリーでは、家庭でのスパイス利用の裾野拡大を図る。GABANブランドからは、独自加工技術を生かした「ソルティグリーンペパー」(14g)と、燻製唐辛子「チポトレペパー」(18g)を発売。各698円。従来の味付け用途に加え、肉・魚料理やサラダ、デザートなど幅広いメニューへの活用を提案する。さらに、「背徳ブースター マシマシにんにく唐がらし」(55g)を投入し、料理にあとがけするだけで濃厚な旨辛感を楽しめる新たな食シーンを創出する。オープン価格(税別参考小売価格398円)。国産素材にこだわる「料亭」シリーズも刷新し、スパイス・香辛料カテゴリー全体の活性化を図る。

このほか、発売50周年の「ハンバーグヘルパー」をリニューアルするほか、「マカロニグラタンクイックアップ チーズ〈4皿分〉」を新発売。ファストフード好きにはたまらないバーベキューソース、マスタードソース、てりやき風ソースの各種を「HAPPYSAUCE」シリーズとしてブランド統一。発売50周年を迎えたフルーチェからは初の梨フレーバー「ご当地くだものフルーチェ〈栃木県産にっこり梨〉果汁使用」(150g)を新発売。236円。メニュー専用シーズニング「おかづまみの逸品」にも新商品2品を投入するなど、定番ブランドの価値向上と新たな食シーン提案を進める。

今回の秋需戦略は、価格競争ではなく、それぞれの生活シーンに応じた価値提案を各カテゴリーで具現化した点に特徴がある。定番ブランドの磨き上げと新たな需要創造を両輪に、多様化する食卓ニーズの取り込みを目指す。

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