名古屋・大阪・東京でMizkanプレゼンテーション
ミツカングループは2019年の政策および新製品を発表する「Mizkan プレゼンテーション2019」を名古屋、大阪、東京の3会場で開催し、小売・卸関係者を中心に過去最高の約2500人が来場した。
創業215周年を迎えた今年は3月から新中期経営計画がスタートする。同社は昨秋、10年後のありたい姿を目指すための「未来ビジョン宣言」を策定。そこでは、①人と社会と地球の健康②新しいおいしさで変えていく社会③未来を支えるガバナンスの3つのビジョンを示した。会場ではミツカングループ代表兼グループCEO、中埜和英Mizkan Holdings代表取締役会長のVTR挨拶で来場者を迎え、「ミツカン未来ビジョン宣言」コンセプトムービー、そのビジョンを推進するための取り組み「ZENB initiative」、さらにクリーンラベルの取り組み事例などをパネル展示やVTRで紹介した。
また、Mizkanの吉永智征代表取締役社長兼CEOは「18年度業績は目標を達成できる見通し」とし、19年度も引き続きニーズクラスター別に「おいしさと健康を一致させるためのメニュー開発に注力する方針」を示した。
生活者のライフステージごとの食事と栄養バランスを調査。厚労省の食事摂取基準に対し、男女とも子どもの頃から食塩相当量(ナトリウム)が基準以上を満たすが、食物繊維、ビタミンB1、カルシウム、鉄分の摂取が基準に満たない点を指摘。そこで週4回以上夕食を手作りする2人以上世帯の女性を8つのクラスターに分け、おいしさと健康を両立させる提案を、さらにはニーズ別のクラスターを活用した小売業での取組事例3点を紹介。来場した小売業関係者は食い入るようにパネルを見ながら、説明スタッフの話に耳を傾けていた。
また、会場内では新商品や注力商品を活用したメニュー提案が充実。「カンタン酢」では若年クラスターから好評の〝ぶりの甘酢照り焼き〟を紹介。春の新商品「VINEGAR Style」「あごだしつゆ」「八方だし」「贅沢濃厚ごまだれ」「かおりの蔵 丸搾りゆず」の活用術。既存の「追いがつおつゆ」ではサプライズメニューとして、〝ポークチャップ〟や〝ナポリタン〟。「味ぽん」では〝角煮〟など簡単調理レシピ。さらに食酢やぽん酢、つゆを活用した減塩・糖質オフメニューの提案も実施。
この他、納豆に採用した新たれ袋〝押すだけプシュッ!〟の実演コーナー。寿司の提案ではSNS映えも期待される「くるくるいなり™」「くるくるロール寿司™」を展示し、来場客の関心を集めた。
業務用関連ではだしの地域性や違いを紹介しながら、新商品「香味焼きあごだし」を紹介。販売好調な食酢飲料「ビネグイット」を肉・揚げ物メニューでの訴求など幅広い展開となった。
なお、同プレゼンテーションは1月25日にホテルナゴヤキャッスルに約420人、29日のリーガロイヤルホテルに約480人、2月15日の帝国ホテル東京に約1500人が来場した。
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