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パン売り場に“野菜の彩り”を。アンデルセンと提案する「パン×野菜」の新しい食卓/キユーピー

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withベジタブルの考えから新しい食文化に

右からキユーピー山本氏とアンデルセン森氏

パンは手軽で身近な食事の一つだ。
その一方で「パンだけでは栄養が偏るのでは」という声も少なくない。また、ベーカリーの売り場では焼き色のパンが中心となり、どうしても色味が単調になりがちという課題もある。
そんなパン食のイメージを変えようと、食品メーカーのキユーピーとベーカリーのアンデルセンが協業に乗り出した。両社は「パンと野菜の最高の出会い」をテーマにメニューを共同開発し、3月1日から全国のアンデルセン店舗で展開している。パンに彩り豊かな野菜を組み合わせることで、売り場の印象と食卓の栄養バランスの両方をアップデートする狙いだ。

「好きなものと野菜を楽しむ」食の提案
今回の取り組みの背景にあるのが、キユーピーが推進する「サラダファースト」プロジェクトだ。
その中で提案しているのが「with ベジタブル」という考え方。野菜を“食べなければならないもの”としてではなく、好きな食べ物と組み合わせて楽しむことで、無理なく野菜を取り入れていくライフスタイルを提案している。
この企画をつないだのが、キユーピー営業担当の山本氏。学生時代にアンデルセングループの店舗でアルバイトをしていた経験があり、その縁もあって今回の提案が実現したという。
山本氏は「ベーカリーの売り場はとても魅力的ですが、どうしても色味が茶色中心になりがちです。パンに野菜を組み合わせれば、彩りと栄養の両方を提案できるのではないかと考えました」と話す。

デンマークの「ヒュッゲ」と重なる価値観
この取り組みには、アンデルセンが大切にしてきたデンマークのライフスタイル「ヒュッゲ」の思想も重なっている。
ヒュッゲとは、人と人とのふれあいの中で生まれる温かな時間や、居心地のよい空間を楽しむ暮らし方を意味する言葉だ。
パンに彩り豊かな野菜を添えた食卓は、見た目にも楽しく、自然と会話が生まれる。キユーピーの「with ベジタブル」とアンデルセンのヒュッゲの思想が共鳴し、今回の共同開発につながった。

看板パンを生かした4つの共同開発メニュー
商品開発を担当したのは、アンデルセンの商品開発担当の森直人氏。
キユーピーが持つ「彩り」に関する研究データなども参考にしながら、野菜の色彩が際立つメニュー設計を進めたという。
森氏は「野菜の彩りを意識し、ひと目で野菜をたっぷり感じていただける商品を目指しました。シンプルなイギリスパンは野菜との相性が良く、パンの新しい楽しみ方を提案できたと思います」と話す。
今回の協業では、アンデルセンの看板商品をベースに4つのメニューが誕生した。

ハイジの白パンの彩りサンド(税込540円)
ふんわりとした「ハイジの白パン」に、グリーンカール、レッドキャベツとビーツのラぺ、黄パプリカなどを重ね、パストラミビーフを加えた。断面に広がる鮮やかな彩りが特徴だ。
ハイジのタルティーヌ(ポテト)(税込486円)
横にスライスした白パンに細切りポテトのマスタードフィリングを塗り、厚切りポテトとオニオンスライスをトッピング。チーズ入りグラタンベースを絞り、香ばしく焼き上げた。

ハイジのタルティーヌ(ブロッコリー)(税込486円)
グラタンベースを塗った白パンにブロッコリーとベーコンをのせ、ワカモレチーズソースをかけて焼き上げた。鮮やかな緑の彩りとチーズのコクが楽しめる。
野菜を楽しむイギリスパンサンド(税込486円)
ロングセラーのイギリスパンを使用。ブロッコリー入りのたまごサラダのサンドと、細切りポテトのマスタードフィリングにハムときゅうりを合わせたサンドの2種類が楽しめる。

「野菜を食べなきゃ」を「ご褒美」に
今回の取り組みで両社が目指したのは、野菜に対する意識の変化でもある。
山本氏は「忙しいと、どうしても野菜を取らなきゃという義務感が生まれがちです。好きなパンと一緒に野菜を楽しむことで、罪悪感ではなく満足感につながればうれしい」と話す。
森氏も「忙しい朝や昼でも、パンと一緒なら手軽に野菜を取ることができます。今回の商品をきっかけに、家庭でもパンに野菜をのせて楽しむ食べ方が広がれば」と期待を寄せる。

ベーカリー売り場から広がる新しい食文化
パンの香ばしい色合いに、野菜の赤や緑、黄色が加わる。
その変化は、売り場の見た目だけでなく、パンの楽しみ方そのものを広げていく可能性を秘めている。

好きなパンに、好きな野菜を添える。
そんなシンプルな発想から生まれた今回の取り組みは、パン売り場から食卓の新しいスタイルを提案する試みと言えそうだ。
キユーピーとアンデルセンによる「パン×野菜」の提案は、ベーカリー業界における新たな食文化として広がりを見せていくかもしれない。

アンデルセン公式サイト
URL:https://www.andersen.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/andersen_official_jp/
キユーピー「サラダファースト」
URL:https://www.kewpie.co.jp/saladfirst/

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