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№1トクホ茶「特茶」が「水」カテゴリーに参入/サントリー食品

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CMに本木雅弘、「御茶ノ水」施策で「特水」定着図る

野口課長

サントリー食品インターナショナルは、特定保健用食品(トクホ)茶市場売上ナンバーワンの「特茶」ブランドから、初の水カテゴリーとなる機能性表示食品「特水(とくすい)」(600mlPET、150円)を10月21日から発売する。

中身に含まれる、機能性成分「3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸」(HMPA)の働きにより、一日一本摂取することでBMIが高めの人の腹部脂肪(内臓脂肪)を減らす機能が期待できる。HMPAは、ほぼ無味無臭・無色のため、通常の水と同じように楽しむことができる。

10月14日に都内で発表会を開き、SBFジャパンブランド開発事業部の野口裕貴課長が商品開発などの経緯を説明した。「特茶」ブランドは、「〝健康への意欲〟を持つ全ての人の伴奏者」をブランドビジョンに掲げ、2024年はブランド計で前年比117%と大きな伸びを見せ、11年連続市場売上ナンバーワンを堅持。そこで、さらなる売上拡大に向けた戦略として「エビデンスの進化」「ラインアップの拡張」を掲げ、新カテゴリーとして「水」に参入する。

ミネラルウォーター市場は、拡大基調にあり、24年の市場規模は約4億ケースと6年前の約1.6倍と試算される。生活水、止渇目的だけでなく、健康志向の高まりも背景にあり効能感を打ち出す商品も増えている。ただ、トクホ・機能性表示の水はほぼ存在しておらず、現代人が抱える健康課題(内臓脂肪)の解決に向け、水に大きなチャンスがあると考えた。

開発にあたっては、飲み心地の良さ、「水=ピュア」の思いを損なわない成分添加への理解向上にこだわり、約50種の機能性素材から見出した、ほぼ無味・無臭・無色の「HMPA」の使用、「水に添加」ではなく「特茶の水バージョン」という打ち出し方で「特水」の市場定着を図る。

野口課長は「軽い運動や就寝前など、特茶とは違う飲用提案でユーザー拡大を図りたい」と語り、発売に合わせコミュニケーションも強化し、本木雅弘さんを起用したテレビCM、SNS、店頭施策を行う。さらに、「特茶の水」を印象付ける取り組みとして、都内の「御茶ノ水」エリアに着目し、JR御茶ノ水駅での大規模交通広告や、特別自動販売機を設置する予定だ。

今後、「特茶」「特水」はサントリー健康戦略の2本柱と位置付け、「『特水』で水カテゴリーの高付加価値提案を推し進め、28年にはブランド計で販売数量を現在の1.5倍にする」と意気込み語った。

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「特茶」ブランドサイト
https://www.suntory.co.jp/softdrink/iyemon/tokucha/?_ga=2.264521165.372509075.1760422781-230346119.1760422780

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