赤玉プレミアム発売

左から石井勝国産ワイン部長、吉雄常務執行役員、生木大志商品開発研究部長
サントリーは9月16日に「赤玉プレミアムブレンデッドワイン」(750ml瓶、オープン価格)を新発売する。これに先立ち、8月20日には都内で新商品発表会を開催。日本の食卓に日常的にワインが並ぶ文化の定着を目指し、新たな定番ワインを市場投入する。
同社は輸入ワイン、日本ワイン、国産ワインの3本柱で市場活性化を図る。輸入ワインは世界的に人気の銘柄を国内向けにローカライズし、日本ワインは今秋稼働する登美の丘ワイナリーの新醸造棟「FROM FARM」で高品質な製品づくりを強化する。そして、多様な原料を使用し国内で製造する国産ワインでは、日本の生活に馴染む多彩な提案を可能にした。
市場では、国産ワインと日本ワインの合計が前年比101%、同社は105%と伸長傾向にある。価格帯別では、スタンダードライン(800~200円)が前年比101%と成長しているが、全体に占める比率は1割程度にとどまる。今回の新商品は、同社祖業の「赤玉」ブランドを冠し、国産かつスタンダード価格帯で新たな定番の確立を狙う。
新発売する「赤玉プレミアムブレンデッドワイン」は、複数の厳選したベースワインに、ブランデーやハーブスピリッツ、ボタニカルスピリッツなどをブレンド。ワイン特有の渋みや余韻が強い味わいを抑え、日本の食卓に多く見られる砂糖や醤油、みりんなどを使う繊細ながらほんのりと甘みのある味付けにも合わせやすい、複雑ながら華やかですっきりとした味わいを実現した。
想定価格は約1200円。ターゲットは、生活が安定し食や酒への関心が高まる30~50代を中心に設定した。今後はテレビCMによる訴求も行い、販売計画は2025年に24万本(2万ケース)、26年以降は早期に年間120万本(10万ケース)を達成し、スタンダード価格帯で売上トップを目指す。
発表会に登壇した常務執行役員・ワイン本部長の吉雄敬子氏は「ワインが国内に誕生して100年以上経つが、まだ食卓に根付いていない。今回の新商品で、長く愛される新定番を築きたい」と意欲を示した。

日本の食卓に併せた味わいを追求
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