4月28日の開店前は1000人近くが行列

そよら長原駅前が開業
イオンリテールは4月28日、「そよら長原駅前」(大阪市平野区)をグランドオープンした。屋号が“そよら”のショッピングセンター(SC)は全国16店舗目、大阪府下では6店舗目となる。同タイプのSCは都市部の需要にマッチした、必需品がそろうワンストップ型の施設。大阪メトロ谷町線・長原駅の目の前に位置する好立地を生かし、買い物のタイパ+ヘルス&ウエルネスを充実させ、地域住民の暮らしに貢献する。

少量サイズの弁当が人気▲▼
次世代へつなぐ町作り「長吉ウエルカムタウン計画」の一翼を担う施設。各店舗となるイオンスタイル長原駅前では、購入後、すぐに食べられる即食品の品ぞろえを強化。特に食品売り場の20%程度を占めるデリカコーナーに注力した。これまで魚惣菜は水産売り場、肉惣菜は精肉コーナーでも展開してきたが、同店ではデリカ売り場に集約。弁当は地域一番の品ぞろえを目指し、大・中・小のサイズを用意。かつ丼や天丼、炊き込みご飯などの“ちょこっとサイズ”が人気を博していた。ピザでも「ピッツァソリデラ」のホールサイズと合わせ4分の1カットや「ピッツァアルタリオ」ブランドのカット済みピザをラインアップするなど少量ニーズに対応。さらに千房やゆかりなど名店監修のお好み焼も訴求。また、対面量り売りで手作り惣菜を約30種展開するリワードキッチンやベーカリー・カンテボーレを導入。冷凍食品は千尺規模の売り場を展開。忙しい時でも好みのタイミングで満足できるワンディッシュ(ワンプレート)を種類豊富にそろえたほか、デリカ同様、千房ブランドのお好み焼など名店監修品を強化。神戸六甲のアイスクリームなどスイーツも充実。
カンテボーレ横には、通常の倍以上となる60席を用意したイートインスペースを設置。購入した惣菜や冷凍食品を食べることができる。特に冷凍食品を調理してその場で食べられる施設は少なく、こうした販売だけで終わらない、サービス機能も同店舗の大きな特徴だ。
生鮮品は「今朝摂れ野菜」「やさいバス」を導入し南農園岸和田市産の水ナス、WaiWaiいちご農園など地元の新鮮な青果を産直で提供。水産は岸和田漁港や各地で水揚げされた旬の魚を対面で販売。地元商品では素材や品質にこだわる豆腐の「河内庵」、大阪府内で培われた製法の「鳴門屋製パン」などを展開。
2階ではメインターゲットの30~40歳代ファミリーに向けカジュアルウエア「TVC」や「トップバリュ ピースフィット」などを展開。プレオープンではこれらが好評だった。健康意識を応援するとして調剤薬局を設置。医薬品売り場では血圧計や野菜摂取度測定器などを自由に使える「源気サポートSTATION」も設置。スターバックスやサイゼリヤ、バーガーキングなどの飲食店も導入。
●オープン時は大盛況
同店では4月25~27日の3日間、地元住民を対象としたプレオープンを実施。初日の開店前は700人程度が行列を作り、1日あたり8000~1万人と想定以上の来客数となった。各世代の来店が見られ期待の高さがうかがえた。28日の本オープンでも開店前に1000人近い行列となったが、入店は50人ずつに制限し様子を見て次の50人を誘導することで混雑緩和を実現。オープン目玉商品の「秋田県産あきたこまち5㎏」2999円は、用意した500袋があっという間に売り切れていた。
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