市場はこの10年で約2倍に拡大

左から鈴なり村田明彦氏、JINBO MINAMI AOYAMA神保佳永氏、szechwan restaurant 井上和豊氏
はくばくは、大麦や雑穀の魅力を和洋中の有名シェフを通じて伝える「和洋中で使える大麦雑穀クッキングサミット」を4月23日に都内ホテルで開催した。
サミットに登場したのは、和洋中を代表する「鈴なり」村田明彦料理長、「JINBO MINAMI AOYAMA」神保佳永シェフ、「szechwan restaurant 陳」井上和豊シェフの3人。大麦雑穀を日常生活にも取り入れている和洋中のシェフ3人が、その特徴を生かした料理を通じて魅力を語った。大麦雑穀は、炊飯用途はもちろんながら、食材として加えることで健康面にもプラス。
また、その独特な食感に対して村田氏は「口の中が楽しくなる。特に女性から人気」と表現。また、神保氏は「デザートにも使える欠かせない食材。腹持ちも良く家族で愛用している」と高い評価。井上氏は「スープにしても最高。炒飯に使えばごはんがパラパラに仕上がる」と、店舗で提供する様々な料理でも大切な存在であることを語った。また、これから迎える暑い夏にはバンバンジーや冷やし中華、冷製パスタ、素麺など、3シェフとも様々な麺類と相性がいいことを説明した。

和洋中3人のシェフが大麦雑穀を使って料理
大麦や雑穀など健康米市場(2024年度)は、約190億円。この10年で約2倍に拡大した。市場におけるはくばくのシェアは大麦で54.3%、雑穀で61.8%のリーディングカンパニー。同社調査によると消費者の認知度は70~90%と高いものの、喫食経験率は50~60%。同社業務用販売部の横江奉樹部長は「この差を埋めていく必要がある」と課題を示し、食機会を増やすために穀物の価値を提供する〝ととのう食べ方〟を提案している。メニューを軸に、食物繊維が豊富な大麦雑穀をプラスする食べ方を広めるために、今回のイベントが企画された。
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