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イオンスタイル甲子園がリニューアル

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冷食、デリカがパワーアップ!

イオンスタイル甲子園が大幅リニューアル

初導入の四角い切り売りピザ

イオンリテールは2月21日、イオンスタイル甲子園をリニューアルオープン。1993年6月にプランタンとしてオープン。その後ダイエー甲子園店として展開、当時の同社旗艦店として知られた。16年にイオンリテールが事業を承継、18年にイオンスタイル甲子園としてリニューアルオープンした。それから商圏や客層などの変化が著しく、これに対応すべく今回さらなるパワーアップを果たした。

フルーツ、ワンハンド商品が充実

ワンハンドの「しゃり結び」

店舗周辺ではマンションの新設が継続して行われ、30~40歳代のファミリーやMZ世代などの若者も増加しているが、同店利用客は40歳代後半から60歳代が中心となっており需要対応が不十分だった。商圏に合致した食品+αで利便性の高いワンストップショッピングを提供すべく売場のレイアウトや品ぞろえを大幅に見直した。
強化ポイントはデリカや冷凍食品など即食商品の充実とイオン薬局とGlam Beautiqueの新設。非効率だったフードコートを縮小、食品は220坪増床し900坪に拡大。品ぞろえも従来の1万8200品目から1万9000品目と強化した。店舗全体および食品は、いずれも前年比110%の売上を目指す。

●イオンリテールで初導入
食品では店内焼き上げピザを対面方式で切り売り販売。ここ2年、導入店舗を加速して増やしている「ピッツァソリデラ」に加え、イオンリテール初導入となる「ピッツァ・アル・タリオ」を対面販売で展開。1切れ258円と具材たっぷりで満足度が高い割に買いやすく、また少し温めたりトッピングを加えたりとリアル店舗ならではの来店客との対話を生かした提案も実験的に取組む。また、これまで弁当などはレギュラーサイズとハーフサイズをそろえていたが、ここ1~2年の傾向としては、大容量が敬遠されがちな一方、小型サイズのものから順番に売れ、夫婦二人世帯では一つの弁当を二人でシェアすることも増えており、今回、3分の1サイズも導入。
このほか同社初導入メニューは、おにぎり感覚のワンハンド寿司「しゃり結び」、新しい食文化が楽しめる「半熟玉子で食べるまぐろポキ丼」、店内で生地を焼き上げたパンケーキやフルーツタルトなど多数。
デリカは店内調理品が増えているが、調理の全てを店内で行うのではなく、同社の惣菜サプライチェーンを生かし、半調理品を仕入れて最終仕上げを店内で行うことで店舗負担が極端に増えないよう工夫している。仕入品と店内仕上げのメニューは半々の構成比で、今後バランスを見ていく。
また、冷凍食品の品ぞろえは600品目から1300品目と倍以上に拡大。特にスイーツや専門店のアイテムを強化している。売上計画は160%を見込む。
このほか精肉売場も強化。精肉用冷ケースは改装前と比べ4倍の規模に拡大し、精肉やハム・ソーセージなどの加工肉とも大容量品を充実。

同店舗といえば甲子園イベントの需要が高いことで知られる。実際、甲子園イベントの日の1日あたり来客数は7400人で、通常日の5000人を大きく上回っている。ただ、甲子園イベントは1年のうち100日間で、店舗としても甲子園需要への対応は引き続き行うが、今回の改装では特にイベント期間外の対応にこそ注力した。イベント需要に依存しない、地元顧客に頼られる店舗として、どのように進化するのか注目だ。

【店舗概要】
所在地/兵庫県西宮市甲子園高潮町3丁目3番地▷店長/奥田貴士▷直営売場面積4,715㎡▷駐車・駐輪台数/1,000台・900台▷営業時間/8時~22時(イオン薬局は9時~21時)

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