全会員導入〝みんなで売る!〟は125品目へ
オール日本スーパーマーケット協会(AJS)のPB商品を展開するコプロは8月25日、AJS2022年秋期商品・用度合同展示会を、京都パルスプラザで開催。
食品企業356社(492小間)が出展したほか、AJSグループPB「くらし良好」「コプロオリジナル」の全商品789品目(新商品18、改訂品24)を展示するなど、会員700人超が来場した。
価格競争力のあるPB商品を、全会員が導入してスケールメリットを追求する「みんなで売る!と決めた商品」の取り組みが今年も目玉。売れ筋の基礎調味料や日雑品など64品目を展開しており、今期中には70品目へ、将来的には125品目まで拡大する。またAJS60周年を記念し、メーカー協力のもと「NB商品企画」(22年4月~23年3月)を展開しており展示会でも紹介した。
農産品では10月施行の生しいたけ原産地表示改正に伴い、生しいたけを含む菌茸類の取り組みを紹介。畜産ではニュージーランド産ラム肉を第4の畜種として訴求したほか水産はグループ総力を挙げて取り組む、1等級品質のチリ産銀鮭を提案。日配は価格訴求力を高めた小粒納豆や中華麺、地域嗜好に対応した茶碗蒸しなどをそろえた。食品はNBメーカーとダブルブランドで開発したレトルトカレーを、関連商品とともに提案。このほか乾物やジャム類、菓子類など幅広いカテゴリーを強化した。デリカではスルメイカを使用し価格優位性を高めた、いかから揚げを取り上げた。
なお、来年からは半期に1度開催してきた展示会を1年に1回とする。今後の商品・販売力を強化すべく、ミーティング各種や教育活動、地域別商品検討会などに注力するため。来年の展示会は8月24日の横浜開催を予定しており、以降、東西で交互に行う。
●PBも値上げ
棒上げ・規格変更あわせて383品目で値上げを実施。今後もメーカー値上げが続くことから、AJSのPB品も全商品の半分程度となる450品目以上が上がる見通し。田尻一会長は「小売り現場も様々なコスト高に苦しんでいるが、メーカー値上げに小売分を乗せられない」と嘆息する。「素直に価格転嫁したいが、消費者の反発を考慮し、粗利を抑えた価格設定で対応」と苦境を語った。売上高は前年実績を1~2%切る推移状況だが、19年度比では2~3%伸びている。
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