ビバホーム一宮店開店
平和堂は3月1日、平和堂ビバホーム一宮店(愛知県一宮市)をオープンした。アークランドサカモトと、ヤマダホールディングスの共同開発1号店となるスーパービバホーム一宮店(2月23日開業)内に出店。愛知県内16店舗目、一宮市内には4店舗目となる。
一宮市の人口は愛知県内で4番目に多い38万人。名古屋市や岐阜市の中間点にあることからベッドタウン化が進んでいる。70歳代以上と40歳代が多く各17%程度の構成比。アピタ、アオキスーパー、カネスエほかドラッグなど、競合ひしめく激戦区で価格志向の根強い商圏だが、健康提案やおもてなしの接客・設備などの価値訴求で差別化する。
店内には地元の名店が集合。一宮唯一の酒蔵「金銀花酒造」や貴重なハチミツを展開する「みやび養蜂」ほか、サンドイッチの人気専門店「3℃〈サンドシー〉」は小売業施設内に初出店。また、くつろぎ空間のイートインコーナー「138Brunch COURT」を設置。
青果は市場のような鮮度と豊富な品ぞろえを実現。簡便なカット野菜から有機野菜、機能性表示食品までを展開する。地場野菜「JA愛知西産直クラブ」も提案。デリカ・ベーカリーは手作りにこだわった。ベーカーズキッチンは店内調理の焼き立てパンやピザをそろえ、ジュースバーの「ジュディフルラボ」は砂糖・人口甘味料不使用のフレッシュジュースを対面販売。デリカはライブ感重視のテッパンキッチンで焼き上げたメニューを訴求。「からあげグランプリ」で、3年連続最高金賞を受賞したから揚げ商品も展開している。
鮮魚は対面販売を重視。愛知・静岡・三重県などの近隣漁港から旬の魚を日替わりで提供。またこだわりの干物や塩干品も多数そろえた。精肉は「E―WA!」ブランドの「あじわい牛」「あじわい豚」「健美味どり」を展開。店内加工のローストビーフや大豆ミート、健康性の高いハム・ソーセージも訴求。また移動式クッキングサポートを同店から初導入。店内各所を移動して簡単・ヘルシーなメニューをタイムリーに提案。サイネージを活用した調理実演のライブ中継も行う。
加工食品は子育て世代向けのキッズ菓子コーナーが充実。玩具菓子や知育菓子、アレルギー対応食品を最大限に拡大。また健康サポートの減塩・糖質オフ・トクホ・オーガニック商材を強化。
同店では、健康系商品の既存店平均構成比が8%程度に対し12%に拡大。またE―WAブランドはドライ・日配が中心だったが昨年から生鮮や非食品にも広げ、平均は7%程度だが、10%程度に拡大した。
平和堂の東海エリアでの展開は2004年、地元のグランドタマコシ、ヤナゲンを吸収してスタート。当初は2社合算で約200億円の事業規模だったが、現在は400億円超に成長。今後も重点エリアとしてドミナントの密度を高める。
【店舗概要】所在地/一宮市羽衣2-5-8▽店舗規模/店舗面積3457㎡、直営売り場2279㎡▽駐車・駐輪台数/1240・330▽営業時間/9~21時▽直営売上高/22.5億円(投資額8.9億円)▽品目数(販売構成比、%)/加食7558(29.1)、日配2052(22.2)、精肉314(10.4)、鮮魚350(7.4)、青果689(14.5)、デリカ345(14.6)
WEB先行記事