味の素は「スポーツ栄養とアミノ酸~トップアスリート支援の取り組みより~」をテーマに報道向けオンライン説明会を9月21日に開催。タンパク質を構成する、人体に不可欠な栄養素であるアミノ酸の重要性や取り組みを紹介した。
同社は2003年からJOCと共同で選手強化支援「VICTORY PROJECT」を展開。味の素ナショナルトレーニングセンターなどで食事やアミノ酸ミックスを提供し、コンディショニングサポートに取り組んできた。アミノ酸の摂取により、内臓ダメージの軽減・筋肉疲労の早期回復・持続力あるエネルギー補給・筋肉増量につなげられる。
東京オリンピック・パラリンピックでは、アミノ酸のうま味を生かした食欲を高める食事や新アミノ酸素材を提供。効果的なエネルギー補給や疲労回復で選手のコンディション・パフォーマンス維持につなげ、日本史上最多のメダル獲得に寄与した。今後はこれらの成果を一般向け製品の開発改良に活かしていく。直近では6種類の非必須アミノ酸を組み合わせた同社独自のアミノ酸素材「6種アミノ酸ミックス」が関節の違和感や痛み、腱の状態を改善することを発表した。
当日は白神浩執行役専務CIOによる今後のアミノ酸研究の方針発表も行われた。運動による筋肉などへのダメージや食欲不振、睡眠の質低下などの問題はアスリートと一般生活者共通の課題と指摘。アミノ酸の働きでその課題解決が可能とし、必須(不可欠)アミノ酸だけでなく、非必須(可欠)アミノ酸の研究も深耕していく考えを示した。
また、元競泳日本代表の松田丈志氏が講演。アミノ酸をフル活用することで、16年リオ五輪では当時の競泳日本代表最高齢ながらメダル獲得につながった例を紹介した。
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