関係団体や乳業メーカー「牛乳月間」をPR
6月1日は国連食糧農業機関が提唱する「世界牛乳の日(World Milk Day)」。
国内では6月1日「牛乳の日」、6月を「牛乳月間」に定め、酪農関連団体や乳業メーカーなどにより、多数のイベント・キャンペーン開催が予定されている。
牛乳・乳製品の品質管理や情報提供などを行うことで、消費者と酪農・乳業関係者との架け橋役である(一社)日本乳業協会が、毎年恒例の「ミルクセミナーin東京」を6月1日に開催した。
昨年度はやむなく中止となった同セミナー。今年も東京会場は、一般参加者の現地参加を急きょ中止しオンライン参加のみに変更となったが、当日は220人が視聴参加した。
なお、6月5日に開催予定されていた大分会場は、7月25日に延期となった。
6月1日開催の「ミルクセミナー」東京会場では、女子栄養大学の上西一弘教授が「牛乳で健康な人生を目指そう」をテーマに講演。
最初にクイズ「體は何と読むか?」を出題。正解は「からだ」と読み、「骨が豊かで丈夫でないと健やかな体とはいえない」と説明。また、健康な体で元気に長生きするためには自力歩行できることが必要であり、そのためには「骨そしょう症」にならないよう「若いうちからの努力」が必要であるという。
人間は誰しも年をとると骨量が減り、平均で男性85歳、女性は65歳頃に骨そしょう症になる。
しかし発症を遅らせることは可能で、最も重要なのが「成長期になるべく骨量を増やすこと」。その後の成人期に「なるべく減らさないこと」も大切だ。特に男子は高校生、女子は中学生時代が骨量の増加幅が大きいので、この時期に牛乳・乳製品などにより、骨の原材料となるカルシウムやビタミンDを毎日しっかり摂取することが必要。
しかしながら、カルシウムやビタミンDを取るだけでは骨量は増えず、背も高くならない。
カルシウムやビタミンDを含めた栄養バランスの良い食事に加え、適度な運動・睡眠・日光浴が欠かせないことは、既に専門家では周知のこと。
また、酪農・乳業関係者がよく質問されるという「牛乳を飲むと太る?」は、間違い。
「牛乳とメタボの関係性」について約6500人を調査したところ、牛乳を多く飲む人とほとんど飲まない人とを比較すると、多く飲む人の方が男性で20%、女性では40%も「メタボ率が低い」との結果となった。
このことからも牛乳は、メタボの予防・改善にも有効であるといえる。
第2部では料理家で管理栄養士の小山浩子さんが、最近SNSで注目されている「乳和食」について紹介。
牛乳を料理に使用するメリットは多い。
コクや風味・まろやかさが出るだけでなく、豊富な栄養素が足され、減塩効果もある。
セミナーでは、牛乳を使用した3品「ミルクピーナツ豆腐」「ミルク衣の油揚げカツ」「ミルクつけつゆ」の調理デモンストレーションを行った。
いずれも短時間で簡単にできるメニューで、氷での急速冷却や減塩する裏ワザなども披露。ミルク衣は「揚げ油が汚れにくい」というメリットも確認された。
本日のメニュー3品ほか「乳和食」のレシピは、同セミナー共催者である(一社)JミルクのWEBサイトに多数掲載されている。
そのほか、酪農ミニ講座や雪印メグミルク・協同乳業・タカナシ乳業による製品紹介、プレゼント付きキーワードクイズなども行われた。
最後は同セミナー恒例の「ミルクで乾杯」。今回は北海道から渡辺体験牧場、大分県からは古山乳業がオンラインで参加し、登壇者全員と視聴者が一緒に牛乳で乾杯した。
「一般社団法人日本乳業協会」公式サイト
https://www.nyukyou.jp/
「牛乳の日」「牛乳月間」の紹介サイト(一般社団法人Jミルク)
https://www.j-milk.jp/milkday/
「牛乳月間」「ミルクあれこれ」の紹介(一般社団法人中央酪農会議)
https://www.milkjapan.net/pc/
Jミルク「乳和食」レシピサイト
https://www.j-milk.jp/nyuwashoku/index.html
WEB先行記事