品質コンテストをベトナムからオンライン中継
UCCホールディングスは4月28日、「UCC 品質コンテスト」表彰式を東京本部(東京・港区)で行った。コンテスト開催地のベトナムからライブ中継による初のオンライン形式で行われ、上島昌佐郎専務、在日ベトナム大使館商務参事タ・ドク・ミン氏が祝辞を述べた。
同コンテストは、コーヒーの品質向上と生産者支援を目的に2001年にブラジルで開始。現在は世界6カ国で実施し、今年で20周年を迎える。生産者はコンテストに出品し順位を競うことで、品質・収入・生産意欲の向上につながる。同社も農事指導や共同作業を通じて良好な関係を築くことで、高品質なコーヒー生豆の安定調達が図れる。
20周年を機に今回から採点内容を見直し、味・香りなどの品質評価だけでなく、SDGsに基づき新たにサステナブル評価を設定した。サステナブル項目は参加農園のトレーサビリティー、環境、社会面を評価する。
新採点の採用後初の開催となったベトナムで、21年ナンバーワンにはレ・ティ・チュン氏のコーヒー豆が選ばれた。さらに上位入賞したコーヒー豆も含め、同社が買い取り製品化する。
上島専務はコーヒーを「太陽と地球の恵み」と表現。コンテストを通じて品質だけでなく、生産者の課題解決や持続的な生産を目指したいと強い意志を示した。
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