ブレンドの妙を体感
サントリースピリッツは11月9日、ウイスキー「碧Ao」のメディア向けブランドセミナーをオンラインで開催。商品特性やユーザーの評価、テイスティングを交えた味わいなどを説明した。
2014年にビーム社をグループ化、ビームサントリーとしたことで、世界5大ウイスキーの蒸留所を保有。昨年4月からアメリカン、カナディアン、スコッチ、アイリッシュ、日本の各蒸留所で作られた原酒のみをブレンドした、世界初のウイスキー「碧」を発売。
通常、ブレンデッドウイスキーは、調和を重視し個性を突出させず、割っても味が崩れないように仕上げる。「碧」は世界5大ウイスキーの個性を生かしながら丁寧に合わせるという、新たなブレンドの考え方で作り上げた。
本山峰之ウイスキー事業部部長によると、8割程度を家庭用で販売しており、20~30歳代を主な需要層として好評を得ているという。リピーターも多く、5大ウイスキーのブレンドに高品質を感じ、各品種の個性を合わせた味わいなどが評価されている。また、5大ウイスキーを表す五角形ボトルの形状に、高級品の印象を持つ人も。
味わいについては、チーフブレンダーの福與伸二氏が解説。碧の開発には、各国の原酒の個性をいかに引き出すのか、また、最終的な香味の仕上がりが想像できなかったことなど開発秘話を語った。テイスティングでは、碧と碧から1カ国の原酒を抜いたウイスキーを比較。スコッチ除きは、甘味が強く物足りなさが目立ち、味わいの複雑さを担うアイリッシュを除くと、シンプルな味わいになることなどに加え、5カ国の原酒を絶妙にブレンドした碧の完成度を参加者は体感した。
同社では今回の試飲と同じ体験ができる「碧Aoディスカバリーキット」(2万円)を、12月1日から500セットの数量限定で、バーおよびEC業態に向けて発売する。「碧」本体と190mlの小瓶入りウイスキー5本、テイスティンググラス6個入り。12月11日には購入者を対象としたライブセミナーも予定しており、ブレンドの価値、魅力を訴求する。
ブランドサイト
https://www.suntory.co.jp/whisky/ao/
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