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渡辺満里奈が大豆ミートのおいしさに絶賛/大塚食品

投稿日:2020年9月17日

東京・青山のレストランで特別メニュー

渡辺さん㊧と米澤シェフ

大塚食品は9月16日に「『ゼロミート』ブランド ネクストアクション オンライン記者発表会」を開催した。同社は2018年に大豆原料の肉代替食品「ゼロミート」を発売し、順調な売り上げを見せる。今後はコロナの影響で大きく変化した生活様式、健康意識への対応も急がれる。新規事業企画部の嶋裕之部長はさらなる拡販に向け、外食店とのコラボレーションなど構想を明かした。

近年、植物由来原料を使用した肉代替食品は、世界人口の急増による食料不足、穀物に比べ家畜を生産する際の環境負荷、健康を気遣うベジタリアン・ビーガンの増加などを背景に世界的に注目される。市場規模は米国で1500億円、EUで2000億円と見込まれ、いずれも過去3年で130~150%と大幅増。日本でも過去10年で倍増しており、22年には256億円を試算する。

プレゼンを行う嶋部長

日本では大豆ミートが多く流通し、健康意識の観点から「大豆を取りたい」「肉を控えたい」とうニーズに応える。ユーザーは環境意識が高い傾向もあり、新型コロナの影響による健康意識、環境意識はより高まると考えられ大豆ミートにとっては好機だという。

追い風が吹く中、嶋部長は「ゼロミート」の成功への取り組みとして①お肉のようなおいしさ②ブランドマークの浸透③外食販売と小売販売をテーマに掲げる。現在、小売用、業務用とも「ハンバーグ」「ソーセージ」「ハム」を展開し、業務用「ハンバーグ」は乳・卵不使用でビーガンにも対応する。今後は味わいを向上させてラインアップの拡充を検討。小売店での売り場拡大、外食・弁当など業務用にも注力し、「小売でも外食でも食べられる、多業態、多売り場、多品目を目指す」(嶋部長)。

外食への取り組みとしては、東京・青山のレストラン「The Burn」で特別メニュー「『ゼロミート』のグリル ヴィーガンオニオンデミグラスソース、キヌアのサラダ添え」(税込1650円)を9月17日~10月31日までランチ限定で提供する。発表会には同店の米澤文雄シェフも同席し、「『ゼロミート』は肉同等のおいしさがある。今後大豆ミートは食の選択肢の一つとして需要は高まる」と期待した。

会場にはゲストとしてタレントの渡辺満里奈が登場し、米澤シェフとのトークショーが行われた。渡辺さんはコロナの影響で改めて食事、健康、家族の大切さに気付かされたとし、食料問題についても「『ゼロミート』を選択することが、社会活動の一つになる。環境問題を考えるきっかけになる」と訴えた。米澤シェフの特別メニューも試食し、「本当においしい。ソースとの相性も抜群」と舌鼓を打った。

また医学博士で東京医科大学循環器内科客員講師の池谷敏郎氏による「大豆ファースト健康法 メディアセミナー」も実施。コロナの影響で自宅にこもりがちになり、体重の増加によるメタボリックシンドロームや、高齢者では筋力の低下が懸念されている。

池谷氏は有効策の一つとして、大豆ファースト健康法を提案。大豆や大豆製品を積極的に食事に取り入れ、かつ食事の最初に食べることで食後血糖値上昇の抑制効果が期待できる。それ以外にも満腹感が持続するため食べ過ぎの抑制、メタボ対策になるほか大豆タンパクで筋力も向上する。

また大豆ミートについても言及。低カロリー、高タンパク質で、大豆イソフラボン、食物繊維も含まれる。ダイエット効果、骨粗しょう症の進行抑制、腸内環境改善による免疫力アップも期待でき、「高齢者社会において、健康長寿を支える食の主役になる」と太鼓判を押した。

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