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神野選手のEPAは一般生活者の4倍/日本水産×AuB

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EPAと腸内細菌の関係を追究

日本水産はスポーツ選手の腸内細菌を研究するスタートアップ・AuB(オーブ)と共同で、EPA(エイコサペンタエン酸)と腸内細菌の関係をトップアスリートでの検証を進めている。昨年9月からはマラソンの神野大地選手をサポートする「ニッスイ×AuB 神野大地選手コンディション向上プロジェクト」を展開しており、9月15日にオンラインで会見しプロジェクトの成果を発表した。

日本水産は1980年代からEPAの有用性に注目し、製薬会社との医薬品の共同開発を経て、90年にEPAの医療用医薬品の承認を取得。世界で初めて青魚から高純度EPAを抽出・精製することにも成功した。94年からはEPA摂取がアスリートに与える効果を研究しており、EPAの筋肉痛緩和や持久力向上効果などを確認している。

一方AuBは、これまでサッカーや陸上などアスリート700人分の便(検体数1400)を集めて腸内細菌を研究。新菌の発見やフードテック事業に注力している。今回のプロジェクトでは、両社の知見を生かしアスリートのパフォーマンス向上を目的としたEPAと腸内細菌の関係性を調査。神野選手もEPAの重要性に注目しており、意識的に摂取してきた経験があることからプロジェクトに参加した。

プロジェクトでは、高純度EPAを配合した日本水産のアスリート向けサプリメント「SPORTS EPA ULTRA PURE」を神野選手が摂取。EPA摂取とコンディション、血中EPA濃度、細菌の種類や数、構成などの腸内細菌叢の状況を調べる。

調査結果から神野選手の血中EPA濃度は、平均的アスリートや一般生活者よりも高い数値を示した。免疫力をコントロールする酪酸を産生する腸内細菌「フィーカリ菌」についてはアスリート平均の2倍、一般生活者平均の4倍近く保有していることも分かった。

会見で日本水産の関口洋一常務は「EPAは近年アスリートのパフォーマンス向上に期待できると、世界で認められている」と説明。しかしアスリートの過剰な栄養摂取はドーピングと見なされる危険もあり、プロジェクトで使用しているサプリメントはアンチドーピング認証プログラム「インフォームドチョイス」に加盟。「トップアスリートから、スポーツを楽しむ全ての人をサポートしたい」と安全性を強調した。

またAuBの鈴木啓太代表は、今後も神野選手のパフォーマンス向上に向けた調査を続けるとし、「EPAと腸内細菌の関係性、ベストコンディションを引き出す条件を明らかにしたい」とさらなる研究への意欲をにじませた。

同席した神野選手は、「日本水産のEPAを摂取してから疲労骨折をしなくなり、筋肉炎症も緩和されている」と効果の実感を口にした。

日本水産、AuBが知見を生かし研究

神野選手は血中EPA濃度が高いことが明らかに

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