検温カメラやエアシャワー
一蘭(福岡市博多区)は新型コロナの拡大を受け、最新の「一蘭衛生システム」の導入を地元から開始した。来店客の安全を最優先するとともに、従業員が安心して働けるように衛生管理を強化する。
同社といえばラーメンを食べることに専念できる味集中カウンターが大きな特長として知られている。目の前にすだれ、横に仕切り壁のある特許取得の客席で、感染症の専門家からは飛沫感染予防に効果があると評価もされた。そこで同社はさらなる安全安心を担保するため、6月1日に「一蘭 新宮店」(福岡県糟屋郡新宮町)に新型コロナ対策のための最新衛生システムを導入。エアシャワーや検温用サーマルカメラなどを設置した。
客用・従業員用の出入り口に除菌マットを備え、入店直後のスペースはステンレス貼りのクリーンルームとし、空間除菌消臭装置と殺菌灯を設置。エアシャワーは衣服のホコリ、毛髪などを吹き飛ばしフィルターで除去するもので、天井には換気扇を設置して残さず排気。また検温用サーマルカメラによって非接触で体温を計測でき、37.5度以上の場合は入店を控えてもらう。客が自由に使える使い捨てビニール手袋も用意。同店を衛生強化店舗として、他店への導入拡大も検討する。
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