フレイル予防には運動も
日本製粉とアマニフォーラム実行委員会は1月21日、名称を変更する形で「第12回アマニ&マスリン酸フォーラムセミナー」をJA共済ビルカンファレンスホール(東京都千代田区)で開催した。
12回目は「〝予防医療〟に向けた運動と栄養サポートについて」の最新情報を発信。今回は今年度のテーマである〝予防医療〟の最終回となる。
冒頭、アマニフォーラム実行委員長の齋藤康氏(千葉大学名誉教授)は正しい栄養情報を知ることの重要性を改めて言及。年代の因子を加えた栄養学を学ぶことが望ましいなどと話した。
第1部では、超・超高齢化社会を目前に筑波大学体育系健康増進学の大藏倫博准教授が「スポーツ科学による健康増進イノベーション」をテーマに講演した。筑波大学・茨城県笠間市と高齢者住民が連携した包括的介護予防支援システム「かさまスタディ」の12年に及ぶ活動で得た知見をもとに、心身・生活・社会的な機能が低下して要介護状態に近づくフレイル予防について考察した。
身体的、認知(精神・心理)的、社会的な視点から、より具体的な対策を紹介。運動やスポーツを行うことで身体機能には体力向上・転倒防止、認知機能には認知症防止、精神・心理機能には抗うつ予防・睡眠改善、社会機能には閉じこもり予防・仲間作りにつながりマルチ効果が期待できるという。
また日本製粉イノベーションセンターの山内優輝氏は「抗ロコモ・運動サポート素材『オリーブ果実マスリン酸』」、同じく澤根健人氏は、「アマニ摂取によるアレルギー疾患改善の可能性」について紹介。ヒトやマウスによる実験結果に基づいて栄養効果の可能性をそれぞれ示唆した。
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