幕張新都心をパイロット店として全国へ
イオンモールは誰もが快適なショッピングが楽しめるような〝スマートモール〟の実現に着手。イオンモール幕張新都心をパイロット店舗と位置付け、国内外企業との連携で開発したデジタル機器の実証を開始した。
11月11日にイオンモール幕張新都心で説明・体験会を実施。①ストレスフリー②コンビニエンス化③情報発信力の強化④インバウンド対応⑤省人・省力化の主に5つの取り組みを発表した。
ストレスフリーでは、インフォーメーションに行かなくても各所に配置した、音声でトイレやATMなどの館内施設を案内する「小型AIインフォーメーション」。また「お買いものナビ」は、モール内専門店の商品を一カ所で横断的に検索できる。商品カテゴリーやフリーワードのほか、手持ちの画像で似た商品の検索も可能。実証実験は11月1日~12月26日の幕張新都心のほか、11月20日~12月26日までイオンレイクタウンでも実施。
コンビニエンスでは、年配の人が安心して操作し移動できる「ショッピングモビリティ」を導入。運用は祝日を除く月曜日~金曜日の10~17時までで、貸し出しは60歳以上の人限定。初回は無料で2回目から2時間200円。また、スマホ充電器レンタルスポットも設置した。
このほか情報発信力では、全館プロモーションなどを発信するデジタルサイネージ。インバウンド対応では、翻訳機「ポケットーク」やタブレットを活用した映像通訳「みえる通訳」を用意する。
中でも省人・省力化には、モールに出店する専門店の従業員向けに業務用タブレット「イオンモールワークス」を活用。業務効率化やペーパーレスを推進する。各種届出書の申請・承認のほか、イオンモールからの文書やアンケートの配信などのコミュニケーション機能も備える。国内80のモールへ順次導入。11月に東北・北海道・関東、2020年1月に東海・九州・沖縄のほか長野・愛知、2月に中四国・京滋・北陸・西近畿・東近畿を予定。
今後、スマートモールへの取り組みは、各導入機器の効果を検証しながら全国での水平展開を進める考え。
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