業界発展に貢献した約80人を表彰
全国乾麺協同組合連合会(髙尾政秀会長)は4月18日、東京の鉄鋼会館で創立60周年記念式典を開催。業界の発展に貢献した約80人を表彰した。
開会に当たり髙尾会長が挨拶。60年前は日本が急速な経済発展を遂げ、乾麺の生産量も多く、今も全国に元気な産地があると紹介。一方で「原料や人件費、物流費の高騰から価格改定で健全な企業運営を行う必要性に迫られている」と業界の課題に警鐘を鳴らした。
受賞者は農林水産大臣感謝状に小暮高史氏(館林うどん社長)、藤原憲正氏(かも川手延素麺社長)、木下敬三氏(木下製粉社長)。この他、食料産業局長感謝状5人、全乾麺会長賞70人を表彰した。また、創立60周年記念特別賞は日本アクセス(西潟修治乾物乾麺MD部部長)。受賞者には農林水産省食料産業局の塩川白良局長や髙尾会長から賞状が贈呈された。
塩川局長は祝辞で訪日外国人の増加や食品輸出の拡大という明るい話題に触れ、「乾麺の輸出額も増えており、保存性やバリエーションの豊富さに期待」と挨拶。また、受賞者を代表して木下氏が謝辞。乾麺の生産が昭和時代は過去最高の約46万t(18年は約19万t)であったことに触れ、「食の多様化などから生産・消費は減少しているが、品質向上に務め、輸出拡大等で業界の発展に貢献したい」と挨拶。その後、関係者約80人が集い懇親会も開かれた。
また当日は第61回通常総会も開催。全17会員中、委任状提出も含めて全会員が参加し、事業報告・会計報告などの各議案を滞りなく承認。今期活動方針としては法令順守の徹底、プロモーションでは7月7日「七夕・そうめんの日」の乾めんサンプリング、夏越そうめん祭り提案、日本アクセス主催の「The乾麺グランプリ」への参加などを決めた。
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